前作『トイ・ストーリー3』から、なんと9年。
あれで完結したとばかりに思っていた『トイ・ストーリーシリーズ』の続編、『トイ・ストーリー4』が公開されました。
『トイ・ストーリー3』を観たときのことは今でも思い出せますね。
家でレンタルディスクを鑑賞後、散々号泣し、家にあったおもちゃを全部引っ張り出すという暴挙に出た結果、部屋が史上最高レベルで汚くなったんですよね(笑)
『トイ・ストーリーシリーズ』のおかげで、子どもの頃は、おもちゃに対して異常に愛着が強かったですね。おもちゃを処分しづらくなって、部屋がどんどんゴミ屋敷のようになっていました(笑)
そんな私もすっかりビールが大好きな大人になったのですが、いまだにおもちゃは好きですね〜
実家には、いまだにシルバニアファミリーのお家や人形などのグッズが大量に残ってますよ・・・
さて、私のおもちゃの思い出話をしても意味ないので(笑)、早速『トイ・ストーリー4』の感想にまいりましょう!
トイ・ストーリー4
監督 | ジョシュ・クーリー |
---|---|
脚本 | ステファニー・フォルサム アンドリュー・スタントン |
出演者(日本語吹き替え) | トム・ハンクス(唐沢 寿明) ティム・アレン(所 ジョージ) アニー・ポッツ(戸田 恵子) トニー・ヘイル(竜星 涼) キアヌ・リーヴス(森川 智之) キーガン=マイケル・キー(松尾 駿(チョコレートプラネット)) ジョーダン・ピール(長田 庄平(チョコレートプラネット)) クリスティナ・ヘンドリックス(新木 優子) アリー・マキ(竹内 順子) |
公開 | 2019年 |
製作国 | アメリカ合衆国 |
あらすじ
“おもちゃにとって大切なことは子供のそばにいること”――
新たな持ち主ボニーを見守るウッディ、バズら仲間たちの前に現れたのは、彼女の一番のお気に入りで手作りおもちゃのフォーキー。
しかし、彼は自分をゴミだと思い込み逃げ出してしまう。
ボニーのためにフォーキーを探す冒険に出たウッディは、一度も愛されたことのないおもちゃや、かつての仲間ボーとの運命的な出会いを果たす。
そしてたどり着いたのは見たことのない新しい世界だった。最後にウッディが選んだ”驚くべき決断”とは・・・?(公式サイトより)
おもちゃたちがもし「生きて」いたら・・・?
おもちゃたちの冒険と活躍を描いたファンタジーアニメーションシリーズの最新作。
監督はジョシュ・クーリー。彼はピクサーで長年ストーリーボードアーティスト(絵コンテを、 監督に代わって描く人)を務めており、今作で初めて長編映画のメガホンを取っています。
登場するキャラクターはウッディやバズをはじめ、おなじみのメンバー。本家、日本語吹き替えともにキャストの変更もありません。
なるほどそうきたか・・・!
今作は賛否両論分かれそうですね!
今回はウッディにフォーカスした内容となっており、彼が一人のおもちゃとして成長し、旅立つ物語でした。
それまでのシリーズでは、おもちゃはいつも子ども(主人)のそばにいるよ、だから大切にしてね、というメッセージが一環としてあったと思うのですが、今回はその子どもの存在すらがっつり排除されていました。
今までのシリーズとは方向性の異なる内容、テーマに切り込んでいるのをみて、シリーズ4作目にして挑戦したなあと思いました。
私はそこまで『トイ・ストーリーシリーズ』に思い入れはないのですが、シリーズが好きな人にとっては辛い結果となってしまったかもしれませんね。
映像に関しては、9年も経つとさらにCG技術も進化していて、前作よりももっとおもちゃたちの質感がリアルでよかったですね。
とくにぬいぐるみとかの毛のリアルさ。今は動物のCGすらも違和感がありませんからね。そりゃぬいぐるみだってリアルにつくれるかあ。
ウッディの旅立ち物語
アンディと別れてから数年、ウッディたちおもちゃは、ボニーの家で過ごしていました。
ボニーのお気に入りになれなかったウッディは、クローゼットにしまわれる日々。
子どものそばにいる、という自分の役割を失ってしまったウッディは、それでもボニーのそばにいようと努力します。
今までは、ひょんなトラブルから、おもちゃたちが外の世界へ飛び出し大冒険する流れが定番でしたが、今回はウッディが、ボニーの作ったおもちゃ「フォーキー」を助けるために外の世界へ飛び出します。
ガラクタでつくられたフォーキーは、自分をおもちゃではなくゴミと思っていて、そんなフォーキーに、ボニーにとっては、フォーキーは大切なおもちゃであることを、ウッディは懸命に伝えようとします。
逃げ出したフォーキーを追いかけたウッディは、アンティークショップで、ボーと出会うのでした。
今回はウッディの物語という感じでしたね。
クライマックス、ウッディは仲間のもとには帰らず、ボーたちと一緒に行くことを決めます。
ここはかなり衝撃的な展開でしたね!まさかウッディが仲間との別れを選ぶなんて!
それまで子どものため、仲間のために頑張ってきたウッディが、はじめて自分の意思に従って、自分の人生を歩むことを決めます。
ウッディの旅立ちを描いた今回は、ちょっと寂しい気持ちにもなりましたね。
ボニーのウッディに対する扱いもなんだかね〜
アンディが「大切にしてね」とボニーに渡したのに、と思っちゃいますよね。アンディの気持ちはどうなるんだ!?と。
別れは寂しいですが、ウッディがある種自分にかけていた暗示から解放されて、新たな人生の一歩を踏み出すことができた、と前向きに捉えたいですね。
最後のバズとウッディの「無限の彼方へ」、「さあ行くぞ」のシーンは胸が熱くなったな。引きになるカメラワークもいい。
リサ
ロマンチック〜
ボーが再登場!しかし・・・
今回は『トイ・ストーリー3』でリストラされたボー・ピープが再登場!大活躍します。
『トイ・ストーリー2』と『トイ・ストーリー3』の間に、知り合いに引き取られたボーは、その後紆余曲折あり、誰のおもちゃでもない、自分の人生を生きていました。
再開したボーは、優秀なお嬢さんだったイメージはどこへやら、ズボンを履き、たくましく外の世界を駆け回る女性へと成長していたのです。
ボーのたくましさが想像以上で、すごいんですよ。アクション映画に登場する、めちゃつよ女キャラのよう。
最近の世の中の風潮に合わせすぎなんじゃないか、という気もしないでもないですが・・・
ボーって本当にお人形さんみたいにかわいらしくて、しっかりもので、というのが魅力のひとつでもあると思うので、あそこまでたくましさをパワーアップさせなくてもよかったんじゃないかな〜
無理に女だってやるときはやるんだぜ!強いんだぜ!を描かなくてもねえ。最近はディズニーに限らず、映画業界全体でポリコレ(人種や性別、性癖や文化、宗教などの違いによる偏見や差別を含まないように表現すること)描写が露骨だなあと思います。
体を清潔にしすぎて、逆に外からの汚れや傷への免疫がなくなる、みたいな感じがあって、ちょっと怖いですよね。
もう1点気になったのが、バズやジェシーをはじめとした、ウッディ以外のおもちゃたちの活躍シーンが少なかった点。
『トイ・ストーリーシリーズ』のおもしろいところって、ウッディと仲間たちの協力とか掛け合いだと思うんですよね。
彼らは今回、ただ外から眺めているポジションで、あまり活躍するシーンがなく、それもちょっと寂しかったな〜
リサ
おもちゃをそのまま使っているんじゃないか?レベルのCG
前作『トイ・ストーリー3』を観たときも、CG技術の進化に感心しましたが、今作はそれ以上にCGのクオリティがパワーアップ。
人形の質感も微妙に違うんですよね。ウッディはゴム素材のやわらかい感じが、ボーは陶器の硬くてツヤっとした感じの質感が伝わってきます。
触っていないのに目で質の違いがわかるのはすごいわ・・・
更に驚いたのが、毛の質感のクオリティ。
フォーキーの手はモールでできているのですが、モールの毛束感がめちゃくちゃリアル。
ぬいぐるみのダッキーとバニーのふわふわした質感もていねいに細かく作り込まれていたなあ。
手で触って顔でもっふもっふしたくなりました(笑)
リサ
総評
評価
良かった点
- 挑戦的なストーリー展開
- CG描写
悪かった点
- ほかのおもちゃの活躍が少ない
まとめ
今回はラストに賛否両論ありそうですが、私はこれもありかな、と思います。
おもちゃにかぎらず、なにかの役割を背負って生きている人や動物が、己のために人生を生きるのもいいんじゃないかな。
シリーズとしては今作が大きな分岐点となりましたが、続編はどうなるんですかね?気になるところです。
売り上げランキング: 11
コメントを残す