アンジーの『トゥームレイダー』が大好きな私。
まさかのリブート版が製作されると聞いたときは、そわそわしちゃいました。
トゥームレイダーを!?しかもアリシア・ヴィキャンデルで!?
私としてはオリジナル版がアンジーの全盛期かつトップレベルの作品だと思っていたので、なにも今更という感じでしたね〜
とはいいつつも、アリシアちゃんもアドベンチャー映画も好きなので、『トゥームレイダー ファースト・ミッション』もちろん観に行きました。
Index
トゥームレイダー ファースト・ミッション(Tomb Raider)
監督 | ローアル・ユートハウグ |
---|---|
脚本 | マイケル・マッカラーズ |
出演者 | アリシア・ヴィキャンデル ドミニク・ウェスト ウォルトン・ゴギンズ ダニエル・ウー クリスティン・スコット・トーマス |
公開 | 2018年 |
製作国 | アメリカ合衆国 |
あらすじ
誕生から20年以上もの間、世界的人気を獲得し続けるゲームシリーズ「トゥームレイダー」。
その主人公が“女性版インディ・ジョーンズ”としておなじみのララ・クロフトだ。普段はごく普通の女子大生。
資産家の令嬢として生まれ、冒険家だった亡き父の遺志を受け継ぎ、最初の任務にトライする姿を描く。それはなんと、神話上の島に隠された、世界を滅ぼす“幻の秘宝”を封印すること。
ミステリアスな土地で繰り広げられる、無敵のアドベンチャー・ヒロインが誕生するまでの物語ー
知られざる“ララ・クロフト伝説”がついにベールを脱ぐ!(公式サイトより)
1996年にイギリスのゲーム会社で発売された大人気アドベンチャーゲーム『トゥームレイダー』の映画版。
2001年に一度アンジェリーナ・ジョリー主演で映画化され、大ヒットしました。
アンジーの出世作でもありますね。
今作のリブート版では、監督にローアル・ユートハウグ、主演にアリシア・ヴィキャンデルを迎え、新たなララ・クロフト誕生の物語を描きます。
トレジャーハンター、ララ・クロフト誕生!
トゥームレイダーであってトゥームレイダーではない、これぞ正しいリブート映画だな〜と感じました。
以前のシリーズが大好きだったのですが、これはこれで面白かったです。
現代が舞台の物語、現代に沿ったキャラクター・世界観の設定がうまくリブート版で活きていて、今風のアクションアドベンチャーに見事仕上がっていました。
鑑賞中もあまりオリジナル版と比較することもなかったし、今も別段比較したい気持ちが起きないですね。
素直に楽しめたな〜、続きも楽しみです!
オリジナル版はよりファンタジーな要素があってインディ・ジョーンズに近くて、本作はより現実味のあるアドベンチャー作品になっています。
リブート版1作目ということで、まだまだララはひよっこなのですが、ハラハラしながらも応援したくなっちゃいますね。
ひよっこララにしてくれたおかげでオリジナル版とうまく線が引けたってのもありますね。
逆に無敵で好奇心いっぱいのララが好きだ!って人がいたら、もやっとくるかもしれません。
アリシア・ヴィキャンデルのムキムキっぷりにびっくりしました。
すんげー鍛えてきてる・・・腹筋が6つに割れてる・・・かっこいい・・・
まだまだトレジャーハンターとしては初心者ですが、才能と知性を感じるララでした。
最後の髪型!みた瞬間にあ!と思いました。ああいう小ネタすごく好きです。
それよか今回の墓荒らし先がまさかの卑弥呼の墓でびっくりしたんですが!
これなんでもっと日本の配給先は宣伝しなかったんだろうか・・・作品に興味ない人も釣れただろうに。
歴史関係のお偉いさんたちが騒ぐのかな?
ララ・クロフト最初のミッション!
本作は、資産家令嬢のララ・クロフトが、トレジャーハンターとして活動を始めるようになるまでの冒険物語。
日本語の副題って便利ですよね。「ファースト〇〇」ってみただけで大体始まりの物語なんだなって予想できますもんね(笑)
もちろん大方の予想通り、本作のララは素人で、彼女が今回の冒険を通してトレジャーハンターのララ・クロフトとして覚醒してくお話でした。
バイク便としてコツコツ働いていた主人公のララ。
そんなララは本当は資産家の令嬢なのですが、行方不明となった父の死を認められずバイク便の仕事をしながら一人で暮らしていました。
変わらない暮らしをしていたララでしたが、ある日父の遺したアイテムをきっかけに、父の行方を追い求め、とんでもない墓の秘密を知ることになるのです。
ストーリーはいたってシンプルな冒険物語で、サクサク話が進みます。
トゥームレイダーとは、「トゥーム」が「墓」で「レイダー」が「侵入者」という意味。
つまり墓やら遺跡やらを荒らして、そこに隠された謎や秘密を解き明かしていく冒険物語なんですね。
今作はなんとその墓荒らし先が「卑弥呼の墓」!
みなさん知ってるでしょ!卑弥呼!邪馬台国の卑弥呼!
あの卑弥呼の墓にとんでもないものが眠っていて、その秘密を明かそうって話なんです。
宣伝では一切卑弥呼に関する情報を流していませんでしたが、これ日本人的にはかなり気になるポイントなんじゃないでしょうか。
え、宣伝間違えてないのかな?大丈夫かな?
もしかして歴史の専門家の方々的にNGなんでしょうか。
まあ卑弥呼の墓が眠るところは孤島なので、日本が舞台ではないんですけどね。
卑弥呼と彼女にまつわる伝説(呪術)を借りているだけで、そのほかに日本っぽさはなかったな〜
あとで調べたら、どうやら原作のゲーム版に邪馬台国(?)を舞台に卑弥呼の秘密を探るシリーズがあるようですね。
なんにせよ「卑弥呼の墓」が今作のキーポイントにもなるので、日本人の私はやや興奮しました。
基本、映画で日本語が出てくるだけでテンション上がるんでちょろいもんですけどね(笑)
そんな卑弥呼の墓を追い求めたララの父と、謎の組織トリニティ、そして父を追うララの3チームが卑弥呼の墓の秘密を暴いていきます。
より現代風な演出・キャラクターのリブート版でしたが、父親は行方不明、彼の遺したアイテムで冒険の旅に出る、その向かった先で謎の組織に捕らえられて行動を共にする、と、ストーリーの基盤はオリジナル版と同じ流れでした。
オリジナル版では少し変わった方法でララは父親と再会するので、リブート版ではどんなふうにお父さんが出てくるのかな〜と気にしていたいたのですが、正統派な方法で再会できて良かったです(笑)
ララがヴォーゲルに放った最後の一言、めっちゃかっこよかった。
アドベンチャー映画好きとしては、もっとあれこれ謎解きして欲しかったです。
今回はかなりララがさくさく謎解きしてたから話の進みはいいけど、ワクワク感がちょと物足りなかったです。
というかお父さんがほとんど謎は解き明かしていたしな〜
そのぶんアクションシーンは見応えがありましたね〜!
映画館のスクリーンでみる価値ありの迫力満点のアクションシーンが炸裂していました。
ひよっこララの成長をみよ!
オリジナル版と比較するのであれば、ララのキャラクターが大きく異なるという点くらいでしょうか。
すでに1作目から最強の女トレジャーハンターだったララですが、リブート版では、まだまだトレジャーハンターのトの字も名乗れないようなララが成長していく姿が描かれています。
本作でのララは、父の死を認められないが故に行方不明となった父の死亡認定署にサインができず、父の莫大な資産を得ることもせず、バイク便の仕事でコツコツと一人で生計を立てる毎日を過ごしていました。
これは現代のリブートらしい設定でよかったですね。オリジナル版のララは、すでにトレジャー・ハンターとしてバリバリ活躍していていましたから。
ララは今時の普通の女の子なのです。クロフトの一人娘である、という点を除いては。
父の資材が全て売り払われてしまうと知ったララは、ようやく死亡認定署にサインをしようとしますが、そこで父の部下だった一人にカラクリを渡され、ララの人生は大きく変わっていきます。
先ほど卑弥呼の話をしましたが、部下が渡すこのカラクリも、日本の「カラクリ」なんですよ。
ララが日本のパズルだと言って、あっという間にカラクリを解いてしまいます。
日本のカラクリってよく知らないのですが、あんなおもしろいものもあるのかな〜
私的にはカラクリというと箱根細工のようなものを想像しちゃいますね。
トレジャーハンターとしての才能はあったとしても、まだララは経験不足。
ララが初めて登場するのは、ジムで対戦しているシーンなのですが、こてんぱんにやられてしまいます。
そのあともいろいろなトラブルに巻き込まれるのですが、ララはいつもその度にヒーヒーいいながらなんとか難を逃れていきます。
常に困り顔というか、泣き顔なんですよね。
本作でのララはダメダメなところもありますが、確実に成長していってるのも感じられて親近感や応援したいという気持ちが湧きました。
涼しい顔してトラブルをかわしていたアンジーララを思うと、つい、しっかりしろ!ああいまだ!やれ!と熱くなってしまうところもあったのですが(笑)、冒険しているうちにどんどん強く逞しくなっていって安心しました。
ラストの三つ編みポニテはオリジナル版のオマージュってことでいいのでしょうか。ゲームでもララはあの髪型にしているのかな?
あの髪型だとわかった瞬間テンションが一気に上がりました。
本編のラストではすっかりたくましくなったララ。
続編ではきっと無敵の女トレジャーハンターとなって大暴れしてくれることでしょう。
二丁拳銃アクションも期待してるぞ!
アクション女優の仲間入りだ!
主演のアリシア・ヴィキャンデルは文句なしのファイトをみせてくれました!
あれだけ鍛えるのは、ハリウッド女優といえど大変だったんじゃなかろうか・・・
見事に6つに割れた腹筋と、ムキムキの二の腕を披露してくれています。
『コードネーム U.N.C.L.E.』や『リリーのすべて』、『ジェイソン・ボーン』など、ここ数年彼女が出演している作品はちょこちょこ観ているのですが、本作ではこの3作にはない、彼女のむき出しの闘志と役者魂を感じられました。
序盤のララからは悲壮感と必死さがにじみ出ていて、それがひよっこララっぽくていいんですよね。
そして父との別れ、ヴォーゲルとの死闘で完全に一皮剥けたのが表情と佇まいからしっかり伝わってくる。
元々の顔立ちからか、好奇心旺盛さよりも影のあるシリアスなララでしたが、それがこのシリーズのララとよくあっているのかもしれませんね。
しかしかなりトレーニングしたんだろうな〜
アクションシーンはハードなシーンばかりで、叫んだり大声あげたりしているシーンも多かったしな〜。
アリシアちゃん頑張っています。
正直彼女がめちゃくちゃ頑張っていたので、他の方はそこまで印象がないといいますか・・・ごめんなさい(笑)
あ、でもニック・フロストは一瞬だったのに存在感バツグンだったな!
合わせたら5分も出ていないと思うけど、めちゃくちゃ記憶に残ってますわ。ノンクレジットなのに!(笑)
質屋で武器調達とか、ゲームっぽくていいですね。
彼はまた続編でもひょいっと出て欲しいな〜
アクションアドベンチャーにふさわしいアクションの数々
冒険するんだからやっぱり画面では大暴れしてくれないとな!
ということで、映画館でみるべき見応えのあるド派手なアクションシーンがいっぱいでした。
最初の山場は、謎の島に向かうときの大荒れになった海のシーン。
船に波が一気に押し寄せてきて、一気に脈が上がる私。
海とか水のシーンって、なんでか私も息を止めてしまうんですよね。
そしてその荒れ狂う海の中にララは飛び込んでいくわけですよ。
基本的に本作のララはギリギリでやり過ごすので、自然とみている側も緊張してくるシーンが多かったですね。
大荒れの海の中に飛び込んでいくのも無謀ですが、川に落っこちちゃうシーンもかなり無理があってどうやって切り抜けるのかハラハラしました。
川に流されて滝に落ちる直前で、錆びて朽ちていた日本の戦闘機(ゼロじゃないよね?)に引っかかって助かるのですが、そのシーンもヒヤヒヤの連続で面白かったな。
そしてパラシュートがカタカナで書いてあってちょっとテンション上がる私。
ララの格闘アクションもかっこよかった〜!
最初のジムでコテンパンにされてるからこそ、そこで覚えた技をその後のファイトシーンで活かしているのもよかったですね。
香港でガキンチョを打ち負かしているシーンとか超きもちいい。
そして弓矢ですよ。弓矢。
原始的な武器ゆえに、ジャングルで使うとすごくカッコよくみえる武器ナンバーワン。
クライマックスでララがガンガン弓をうっていくのがめちゃくちゃかっこよかった〜!
やっぱララはかっこよくないとな〜!
そういえば島がジャングルのように無法地帯だったから、その中でタンクトップ一枚でたくましく動き回るララがそのうちランボーにみえてきましてね・・・(笑)
弓矢でヒュンヒュン敵をうっていく姿なんてランボーじゃないですか!
今思えば、ララはトレジャーハンターというよりも女戦士のようだったな〜
さらにいうと、お腹に刺さった枝をみて、ランボーならかすり傷だし自分でさっさと火薬つけて処置するな〜とかどうでもいいことを思ったのでした。
総評
評価
良かった点
- 現代風にうまくリブートしている
- アリシアちゃんの鍛え上げられた肉体
- ギリギリのアクション
迫力満点の映像、アリシアちゃんのアクション、シビれました〜
悪かった点
- もっと序盤に謎解き要素が欲しい
父の遺した謎とはいえ、かなり道筋の用意された謎だったので、もっとララがあれこれ謎解きして卑弥呼の秘密に迫って欲しかったです。
まとめ
うまく現代風にアレンジされていて、オリジナル版のことを忘れるくらいよくできたリブート版でした!
謎解き要素はちょっと物足りなかったですが、ドキドキするアクションや迫力満点の映像は映画館でみる価値ありです。
あとはアリシア・ヴィキャンデルがかなり肉体改造していてムッキムキなので、強くてたくましい女性が好きな方は必見です。
今年の夏はアリシアちゃんを目指して鍛えたいと思います。いやほんと今年こそは・・・(笑)
売り上げランキング: 416
コメントを残す