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重々しい作品かと思いきや・・・笑いあり感動ありのヒューマンドラマ『運び屋』

「運び屋」と聞いて、何が思い浮かびますか?
そうですよね、やっぱりあのハ・・・ジェイソン・ステイサムの『トランスポーター』が思い浮かびますよね。(え、違う?)

今回鑑賞したのは、ハ・・・の運び屋の映画ではなく、なんと、おじいちゃんが運び屋をしていたという映画です!

クリント・イーストウッドの監督・主演最新作である『運び屋』
イーストウッドはもう表舞台には出ないと思っていたので、嬉しいですね!

予告を観たときからずっと気になっていたのですが、なかなか鑑賞しに行くタイミングがなく・・・
ディスク待ちかな〜と思っていたのですが、奇跡的にまだ地元の映画館で上映していたので、時間をみつけて鑑賞してきました!

運び屋(The Mule)

監督 クリント・イーストウッド
脚本 ニック・シェンク
出演者 クリント・イーストウッド
ブラッドリー・クーパー
ローレンス・フィッシュバーン
マイケル・ペーニャ
ダイアン・ウィースト
アンディ・ガルシア
公開 2018年
製作国 アメリカ合衆国

あらすじ

一度に13億相当のドラッグを運んだ”伝説の運び屋”の正体は・・・90歳の老人だった。

90歳になろうとするアール・ストーン(クリント・イーストウッド)は金もなく、ないがしろにした家族からも見放され、孤独な日々を送っていた。
ある日、男から「車の運転さえすれば金をやる」と話を持ちかけられる。
なんなく仕事をこなすが、それはメキシコ犯罪組織によるドラッグの運び屋。気ままな安全運転で大量のドラッグを運び出すが、麻薬取締局の捜査官(ブラッドリー・クーパー)の手が迫る・・・

果たして男は、逃げ切れるのか–!?(公式サイトより)

クリンスト・イーストウッドの監督・主演作。
イーストウッドが監督と主演を兼務するのは、2008年の『グラン・トリノ』以来と、実に11年ぶりとなりました。
「ニューヨーク・タイムズ」の記事を基に製作された、実話の物語です。

サスペンスというよりもヒューマンドラマ

えー、久しぶりに予告詐欺されました!(笑)
実はとある映画ブロガーさんの感想記事の冒頭で、予告と全然雰囲気が違います、と語られていたのがより鑑賞したくなったきっかけでした。
どのくらい違うのかなぜかワクワクしていたのですが(笑)、本当に予告の重々しい雰囲気はなかったですね〜

スリリングなシーンもあることにはあるのですが、老後のおじいさんが新しいことを初めて自分の人生を改めて振り返り、反省する、ヒューマンドラマに近い実録ドラマでした。

リサ

いつ捕まるのか、2時間ヒヤヒヤしっぱなし、みたいなのを想像していたのですが、ヒヤヒヤではなく、笑わせられたり、感動させられたりするシーンが多かったですね

久しぶりにみたイーストウッドは、すっかりおじいちゃんになっていましたね。びっくり。
でもよく考えれば『グラン・トリノ』は11年前ですから、そりゃあ10年も経てば年もとりますよね。
御歳88歳。だいぶ老いてきて、演技をするにも大変なのではないかと思われますが、そんな大変さは一ミリも伝わらず、しっかり役を演じられていました
さすが大ベテラン。貫禄がありました。

麻薬の運び屋をしながら、自分の人生を省みる物語

退役軍人の主人公・アールは、デイリリーという百合の花を育てる花農家としての日々を送っていました。
評判も良く、品評会でも賞を取るほどの実力の持ち主。
ところが時が経つうちに、市場はインターネットにうつり、時代の変化についていけなくなってしまったアールは、デイリリーの花農家を辞めざるを得なくなってしまいました。

仕事一筋だったアールは、家族にも見放され、孤独な日々を送ることに。
ある日孫娘のパーティに訪れたところ、見知らぬ若い男に「いい仕事があるよ。」と声をかけられる。

そして、アールは知らないうちに麻薬の運び屋としての仕事に携わるようになります。

リサ

この時、アールは90歳。
90歳が車を長距離運転して麻薬を運ぶなんて信じられませんよね。

犯罪に手を貸してはいますが、90歳になり、新しいことを始めたアール。
新しい仕事と、人々との出会いの中で、彼は自分の人生を振り返り、間違えて歩んでいた人生を歩み直そうとします。

彼は2人の若者に、「仕事よりも家族が大事だ。」ということと、「自分が本当にやりたいことをやるべきだ。」ということをそれぞれアドバイスします。
この2つのメッセージって、いろいろな映画でみますが、90歳のおじいちゃんに言われると、重みが増しますね。
イーストウッドにとっても、若者だけでなく自分の同世代の老人たち、全ての世代の人に伝えたかったメッセージだったのかもしれません。

90歳の世渡り術を学ぼう

冒頭で笑いあり感動ありの作品でした、と書きましたが、驚くくらいスリリングなシーンが少ない(笑)
麻薬を運んでいるシーンも、心が穏やかになるカントリーミュージックが音楽が流れていて、ほのぼのしているんです。

リサ

アールも、全く麻薬を運んでいるとは思えないくらいリラックスしてます。

というのも、アールが私の思っていた以上に「デキる男」だったんですね。

元軍人、そして人生の酸いも甘いも味わった90歳。恐れるものなんてないわけです。
何度か麻薬がバレそうになる瞬間が訪れるのですが、年の功を活かした機転のきいた方法でうまく切り抜けます。

麻薬を運んでいることに気づいてしまったタイミングであわられた警察犬には、匂いがわからなくなるように痛み止めのクリームを嗅がせて撹乱させたり、一緒についてきていた見張りたちが警官に目をつけられると、引越しを手伝ってもらっているんだと、あえて自分からトランクを開け、荷物をみせたり。

端から見ると、なにあえて危険なことやってんの!とドキドキするのですが、どっしりと構えているアールに誰も疑いの目を向けることがないんですね。
アールも焦り1つみせずにやってのけるからすごい。恐れ入りました。
肝がすわっているというのは、ああいう人のことをいうんでしょうね。

リサ

女性に対しても外では「いい男」で、紳士的だし、積極的だし、若い(笑)

こうしてみると、仕事に関しては「デキる男」アールですが、家族に対してはダメダメ
典型的な仕事人間なんです。
人当たりもいいし面倒見もいいし、時々お茶目なところもあって、他の人からみたら素敵な人なのですが、家族に対しては全く面倒見がよくない。
「外の世界」で、人に評価されたいアールは、「内の世界」は二の次でした。

全てを失って、ようやく家族と過ごす時間の大切さに気づくアール。
運び屋は犯罪ですが、アールにとっては自分の歩んできた日々を反省することができたいい仕事だったのかもしれませんね。

家族か仕事か、というのは難しいテーマです。
家族を大切にすべきだと思いますが、外でお金を稼ぐことも家族のためにおこなっていることですから、なんとも言えませんね。
たくさんの大金を手にしたアールの、「大金持ちになっても、時間は買えない。」というセリフが印象的でした。

イーストウッドの変わらない抜群の演技力

イーストウッドも御歳88歳と、世間ではおじいちゃんですが、演技は全く衰えを感じませんでした。抜群の演技力です。

おじいちゃんを演じているとはいえど、きちんと考えて演技しているのが伝わります。
見た目や仕草は歳をとったおじいちゃんを演じていて、考え方や性格は「アール」というキャラクターを演じている。
アールのキャラクターが歳老いた部分と若々しい部分があって、その演じ分けがしっかりできていて感銘を受けました。

最初にみたときは歳をとったな〜と思っていましたが、次第に、この人めちゃくちゃ若い・・・!と気づかされました。

リサ

ハリウッドの前線を何十年もトップで駆け抜けてきた男は、貫禄が違いますね。

公開時、ブラッドリー・クーパーの出演も話題になっていましたが、『アリー/スター誕生』との見た目のギャップに驚きました(笑)
『アリー/スター誕生』では、ひげも髪もモジャモジャのアル中男だったのに、本作では爽やかで勇敢な警察官を演じていますからね。

リサ

ダイナーでアール演じるイーストウッドと初めて対峙するシーンは、心なしか嬉しそうにみえました。

総評

評価

ストーリー
(3.5)
キャラクター
(4.0)
キャスト
(5.0)
演出
(3.5)
映像・音響
(4.0)
総合評価
(4.0)

良かった点

  • ほのぼのした雰囲気
  • イーストウッドの演技

想像していた重苦しさは全くなく、ほのぼのした雰囲気で楽しめました。
イーストウッドの88歳とは思えない演技力にも賛辞を送りたいです。

悪かった点

  • 特になし

まとめ

興奮するほどのおもしろさはありませんが、感想を書いているうちにじわじわと「いい映画だったな、おもしろかったな。」と感じてきました
ポスターや予告をみると、重そうな雰囲気を感じるかもしれませんが、実際に鑑賞すると笑いと感動のシーンが多く、楽しかったです

最近は監督としてのイーストウッドの手腕に驚かされることが多かったのですが、やはり俳優としても素晴らしい人ですね。
年老いても尚才能を発揮し続けるイーストウッドにも注目です!

リサ

イーストウッド、これからも長生きしてください!

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