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エルトン・ジョンの内面に深く切り込んだ、伝記映画『ロケットマン』

エルトン・ジョンの楽曲は、『Your Song』『I’m Still Standing』くらいしか知らないど素人が、彼の伝記映画『ロケットマン』を鑑賞してきました。

この手の映画は、絶対に、楽曲を予習してくるべきだと痛感しているのですが、すっかり予習のことなんて忘れて公開日がやってきてしまいました。
まあ何回かエルトン・ジョンのベストアルバム聴いたことあるし、大丈夫だろう・・・と自分に期待をし(笑)、映画館で鑑賞してきました。

本作はエルトン・ジョンの伝記映画なので、ミュージカル映画とカテゴライズするかどうか微妙なところですが、劇中では彼の楽曲を使用したシーンがたくさんあるということなので、そのあたりの演出も楽しみ。
ミュージシャンの伝記映画というと、『ボヘミアン・ラプソディ』が記憶に新しいですね。あの熱狂はすごかったな〜!

近年、ミュージカル映画の公開本数は増え、1年に2〜3作はミュージカル映画が公開されるようになりました。
映画カテゴリーとして、ややマイナーな扱いを受けていた日々が懐かしいですね。

今年は、すでに5本ものミュージカル映画を鑑賞しています
おそらく見逃しているのもあると思いますが、現時点でこの本数はかなり多い方かと。
それだけミュージカル映画の需要が上がっているということなのでしょうか?ミュージカルファンも増えたのかな。

ロケットマン

監督 デクスター・フレッチャー
脚本 リー・ホール
出演者 タロン・エジャトン
ジェイミー・ベル
ブライス・ダラス・ハワード
リチャード・マッデン
ジェイソン・ペニークック
チャーリー・ロウ
ジェマ・ジョーンズ
スティーヴン・マッキントッシュ
公開 2019年
製作国 イギリス
アメリカ合衆国

あらすじ

誰からも愛されなかった少年。
なぜ彼の歌は時代を超えて愛されているのか。
<エルトン・ジョン>–感動の実話。

I WANT LOVE ―
愛が欲しい、でも叶わない少年時代

イギリス郊外ピナー。家に寄りつかない厳格な父親と、子供に無関心な母親。
けんかの絶えない不仲な両親の間で、孤独を感じて育った少年レジナルド・ドワイト。

唯一神に祝福されていたのは彼の才能――天才的な音楽センスを見出され、国立音楽院に入学する。
その後、寂しさを紛らわすようにロックに傾倒する少年は、ミュージシャンになることを夢見て、古くさい自分の名前を捨てることを決意する。

新たな彼の名前は「エルトン・ジョン」だった。(公式サイトより)

イギリスの世界的シンガー、エルトン・ジョンの半生を描いた、伝記映画
監督は『イーグル・ジャンプ』『ボヘミアン・ラプソディ』(後任)の、デクスター・フレッチャーが務めた。
エルトン・ジョンを演じるのは、タロン・エジャトン。エルトン自らタロンをご指名したんだとか。最近マッチョになって風格が出てきた気がしますね。

才能は、何かの犠牲の上に生まれることもある

リサ

天才はいつも孤独なのだ・・・

エルトンがどんな人生を送ってきたのか、なんとなく想像はできましたが、やはり孤独で寂しい幼少期を送っていたのですね。
そして彼はそんな幼少期にトラウマを抱えているのでしょう。本作はエルトンの伝記という一面だけでなく、エルトン自身が過去のトラウマと決別し、克服したいという想いで作られた作品でもあるのかなと思いました。

心配していたミュージカルシーンは、だいたい知っている曲で安心(笑)
どのシーンもエルトンらしい華やかで派手な演出が印象的でした。

タロン演じるエルトンは、体型やヘアスタイルなどにもこだわっていて、役作りへの執念を感じます
『キングスマンシリーズ』ではスマートなムキムキだったタロンが、あんな小太りの中年かわいいおじさんになれるなんて、成長しましたな・・・

過去の自分を受け入れる物語

本作は、幼少期のエルトンが音楽の才能をあらわしはじめ、エルトン・ジョンとしてデビューしてから、世間の荒波に揉まれ抜け出すまでの半生を描いています。

ストーリーは特に詳しく説明することもありませんが、エルトンがデビューしてからの話よりも、彼の幼少期、とくに両親に受け入れられない寂しい子供時代を送っていた話が印象的でした。
人と違った感覚を持つ人が、子どもの頃にあまりいい人生を送っていないことが多いのはなぜでしょうね?
辛く厳しい家庭や生活環境からの反動で、人生観が他の人とは違う視点になり、そこから何か特別なものが生まれるものなんでしょうかね。

エルトンも、両親は子どもに興味がなく、孤独でいっぱいの日々を送っていたようです。
それは彼にとってなによりも辛かったことなのでしょう。本編ではミュージシャンである日々よりも、両親との確執や、子どもの頃の自分を受け入れようとするシーンが多々見受けられます
クライマックスの、エルトンが両親に決別を告げ、子どもの姿の自分をハグするシーンなんかは、今のエルトンの心境が顕著に現れていますよね。
映画という目に見える形にすることで、ずっと心の中に秘めていた苦しみを解放し、過去の自分を受け入れ、許したかったのかもしれません。

リサ

エルトンの伝記でもありますが、今生きている彼が、自分の過去と向き合い、すべてを受け入れようとした覚悟も垣間見えました。

エルトン自身の内面に深く切り込む

エルトン自身が本作の監修を手がけていることもあり、苦悩や葛藤など、エルトン自身の内面に深く切り込んでいるのがとても良かったですね。
同じミュージシャンの伝記映画である『ボヘミアン・ラプソディ』の場合、制作にフレディは関わっていないため、フレディの本当の気持ちはわかりません。私たちが映画でみたフレディの心情は、実際とは違う部分もあるはず。

しかし、本作はエルトンがまだ生きていて、しかも彼が作品に関わっていることで、よりリアルな心理描写が伝わってきます
ドラマチックなシーンは少なかったですが、より人間らしい、私たちの知ることができなかった彼の一面を伺うことができました。

勝手な考えですが、努力で才能を掴んだ人と、感覚的な才能を持っている人は、根本的に考え方や言動が異なる気がします。前者は、自分自身の努力で積み上げたものだから、才能をコントロールできる印象があり、後者は、才能の限界がわからないから、自分自身でコントロールしきれなくなって暴走してしまう印象があります。
おそらくエルトンは、感覚的な才能を持っている人。だからこそ自分で才能をコントロールしきれなくなり、他人に利用されてしまったり、自暴自棄になってしまったりしていたのかもしれません。

堕ちるとこまで堕ちて、それでも地に足をつけることができたエルトンは、幸運だったのではないでしょうか。
人によっては病気になって死んでしまったり、自ら死を選んでしまったりと、悲しい最期を迎える人もたくさんいますからね・・・

リサ

エルトンの歩んできた人生、彼の考えを知った上で、改めて彼の楽曲を聴くと、より歌詞やメロディーの「核」の部分に近づけたような気がしますね

タロンの生歌、うまい!似てる!

さてミュージカルシーンのお話を。
エルトンの歌は、吹き替えではなく、彼を演じるタロン・エジャトンの生歌。
めっちゃうまい!そして似ている。

リサ

タロンの歌のうまさは『SING/シング』で知っていたのですが、全然違う歌声で、エルトンに寄せてきてましたね。さすがプロ。

個人的にはバラードの楽曲が似ていたのに驚きました。バラードのようなスローテンポの曲は私たちもじっくり耳を傾けられるので、違いに気付きやすいと思うのですが、ほとんど違和感なく聴いていられました。
特に『Your Song』が生まれた瞬間は感動的でしたね〜!その前のシーンがエルトンのバーニーへの想いが描かれたシーンだったので、歌詞とメロディが胸にグッときて、泣きそうに。

リサ

涙を誘うメロディを生み出すってすごいな・・・

タロンの歌は最高でしたが、やはりエルトン・ジョンの表現力のすごさに改めて気づかされた面も
タロンは確かに歌がうまい。ですが、エルトンの声から生まれる歌の表現力は、こう、なにか違う部分があるんですよね。
もちろんタロンが悪いのではなくて、エルトン・ジョンが世界中で愛されるのは、楽曲の素晴らしさだけでなく、彼の表現力の豊かさもあるんだなあと気づくことができました。

総評

評価

ストーリー
(3.0)
キャラクター
(4.0)
キャスト
(5.0)
演出
(3.0)
映像・音響
(3.0)
総合評価
(3.5)

良かった点

  • エルトン自身の内面に深く切り込んでいる
  • タロンの役作り

悪かった点

  • 特になし

まとめ

エルトン・ジョンの波乱万丈な人生を描く伝記映画は、彼の歴史を連ねただけでなく、エルトンの内面にも深く切り込んだドラマでもありました。
孤独で愛に飢えていた幼少期の自分や、あらゆる依存症に陥ってしまった自分など、過去の自分全てを受け入れる、エルトン自身にとっても大きな意味のある作品になったのだと思います。

タロンの気合の入った役作りも注目です!
ハゲ具合やぽっちゃり具合が本気。骨格までもあんなに似ているとは思わなかったですね〜!(笑)

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