毎月「ムビチケ」プレゼント企画実施中!

実はハートフルムービー!?ホラー初心者さんでも楽しめる『クワイエット・プレイス』

ホラー映画って、嫌いとか苦手というわけじゃないのですが、なぜかあまり観ないんですよね。
しかし「音を立てたら、即死!」という衝撃的なポスターにホイホイされて、『クワイエット・プレイス』を観てきちゃいました。

「音」の演出は映画を作る要素で欠かせないものですが、その「音」がない、というのはどんな展開になるんでしょうか。
ホラー目当てというよりも演出目当てな気もしますが(笑)、『IT/イット “それ”が見えたら、終わり。』ぶりのホラー映画、楽しんできます!

クワイエット・プレイス(A Quiet Place)

監督 ジョン・クラシンスキー
脚本 ジョン・クラシンスキー
スコット・ベック
ブライアン・ウッズ
出演者 エミリー・ブラント
ジョン・クラシンスキー
ミリセント・シモンズ
ノア・ジュープ
公開 2018年
製作国 アメリカ合衆国

あらすじ

音に反応し人間を襲う“何か”によって荒廃した世界で、生き残った1組の家族がいた。

その“何か”は、呼吸の音さえ逃さない。
誰かが一瞬でも音を立てると、即死する。

手話を使い、裸足で歩き、道には砂を敷き詰め、静寂と共に暮らすエヴリン&リーの夫婦と子供たちだが、なんとエヴリンは出産を目前に控えているのであった。

果たして彼らは、無事最後まで沈黙を貫けるのか――?(公式サイトより)

全米公開後、初登場1位を記録したホラー映画。
オープニングの成績は5000万ドルを叩き出し、2018年度のオリジナル作品No.1の成績を納めています。

監督は、ジョン・クラシンスキー。
なんと彼は監督だけでなく、主演・脚本・製作総指揮も同時にこなしています。

にも

何足わらじ履いてんだ・・・

思っていたよりも初心者向けのホラー映画

大丈夫、怖くなかったです!(笑)
怖さよりも緊張感たっぷりで疲れました。

ホラー映画の皮を被ったハートフル映画でしたね。
『IT/イット “それ”が見えたら、終わり。』の方が怖かったかも。

やはり音の使い方がおもしろかった!
キャラクターに合わせて音を入れたり消したりして、観客である私たちが作品の世界にのめり込めるようになっていました。
全編全く音がなかったら、それはそれでおもしろそうだなと思いましたが、さすがにそんなことはなかったですね(笑)
映像やCGも凝っていて、低予算っぽさがそこまでなかったのもグッドポイント

ただストーリーがね、ツッコミどころ満載でした。
それは下で詳しく語るとして(笑)、ストーリーというよりも設定でうまくお客さんを惹きつけたのかなという印象。
興味深い、という意味でおもしろいと感じることはありましたが、怖さや楽しさでおもしろいと感じることはなかったかな。

にも

自分の中でいまだに『ファイナル・デッド・コースター』を超えるB級ホラー映画に出会ったことない・・・。あれはいいぞ。

しかしホラー映画は他のジャンルに比べて、客席の緊張感が高くて良いですね。
いつもあのくらいの緊張感で映画が観れたら、倍以上集中して観れる気がします・・・

どうしてもツッコまずにはいられない、あの設定!

ホラー映画にもいくつか種類があると思うのですが、本作は正統派ホラー映画ではなく、ホラー初心者も楽しめるハートフルな作品でした。

謎の異生物の登場により荒廃してしまった地球で、彼らから逃げながら暮らす家族の、絆と愛を描いています。
ストーリーの核は異生物ではなく、家族の物語なので、正統派のホラーが好きな方にとっては物足りなさもあったかもしれませんね。
逆に私のようなホラー初心者はそこそこ楽しめました。

ただ、どうしてもこれだけはツッコまずにはいられない!

なぜあの状況で奥さんは妊娠しているんだ!?!?

異生物は盲目で、「音」を頼りに獲物を探します
ちょっとでも音を立てたらアウト、人生終了です。
彼らから逃げるには、立ててしまった音よりも大きな音を立てて錯乱させる、これだけ。

もちろん、物語の中心となるアボット一家も、基本音は立てません。

そこまで細心の注意を払っているにも関わらず!奥さんはまさかの妊娠。
異生物が現れる直前に妊娠が発覚した、とかならまだしも、なぜ異生物が現れた後に妊娠するんだ!?
どう考えたって子供が産まれてきたときに泣き声をあげるし、それを知らないわけないですよね、3人も子供産んでるんだから・・・

奥さんが妊娠しているのがわかった瞬間、「なんで!?なんでなんで??」と頭の中疑問符でいっぱいになっちゃいました(笑)
もしかして異生物は赤ん坊は襲わない、赤ん坊の泣き声が弱点、とかそういう展開になるのかと思いきや・・・

ならない!(笑)
ただただ危険しか生まない行為が不思議でした。

にも

後になってみると、命のリレーの形だったり、異生物には決して屈しない意思の表れとも考えられますけどね・・・

あとおもしろかったのが、ラストのラスト
ようやく異生物に対抗する光が見えた瞬間の、エミリー・ブラントのドヤ顔
いや〜最高でした。あの顔は母親じゃないね、完全に人一人やってる顔だったね。(実際に一匹やってるんだけど)

ラスト5秒で急にゴリゴリのB級アクション映画になって、ポカーンでしたが、そういうブッとんだ演出も好きです(笑)

父と娘の愛情にジーン

本作は異生物との戦いではなく、家族の絆や愛情を描いています。
特に、父親と年頃の娘の関係は、グサグサっと心に刺さりましたね。

物語冒頭で起きる悲劇を、長女のリーガンは自分のせいで起きてしまったとずっと自分を責め続けていました。
さらに、彼女は聴覚障害も抱えていて、自分にハンデがあることにも苦しんでいました。

自分は家族に、特に父親に愛されていない、と感じていたリーガンは、なかなか父親と打ち解けあえず、衝突してしまいます。

しかし、そんなリーガンの思いとは裏腹に、父であるリーは、リーガンのことも他の家族と同じように愛していました
リーは彼女の聴覚障害がよくなるように、補聴器を調整し続けていたのです。

どうせ良くならないと補聴器を突っぱねるリーガンに対して、リーは「諦めてはいけない、何度も挑戦し続けるんだ。」と声をかけ、彼女の手に補聴器を渡します。
このシーンとても良かったですね〜
リーの必死な表情にも心が動かされました。

にも

この補聴器がクライマックスで重要なキーとなるのが、父親から娘への愛情を感じられて胸が熱くなります。

リーはリーガンのことを大切に思っているのですが、言葉にしないので、リーガンには伝わりません。
それを見抜いたのが、長男のマーカス。

リーと出かけたマーカスが、リーに、「リーガンに、愛しているって言葉で伝えて。」と言うシーンがあるんですよ。
思わず、なんてしっかりした男の子なんだ・・・と感動。
過酷な状況下にいるので、しっかりした考え方を持つようになるのかもしれませんが、年の割には大人な考え方を持っている子でした。

にも

自分が思っていることというのは、言葉にして初めて相手に伝わりますからね。当たり前のことですが、あらためて胸に刻もうと思います・・・

そしてクライマックス、リーが、リーガンに「お前を愛している。」「いつも、変わらずに、お前を愛している。」と手話で伝えるシーンが訪れます。
このシーンがまた悲しくて悲しくて・・・思わず泣きそうになってしまいました。

ホラー映画であることを忘れそうになる程、家族愛に心打たれるシーンが多かったな〜

何足もわらじを履いている、ジョン・クラシンスキー

さて、またもや前情報なしで鑑賞したので、あとになって驚いたのですが、主演の夫婦を演じたエミリー・ブラントジョン・クラシンスキー実生活でも夫婦なんだとか!

びっくらこいた!そうなの!?

にも

夫婦でラブシーンを演じるってどんな感じなんですかね、なんかこっぱずかしくならないんですかね・・・(笑)

二人とも恐怖に対して鬼気迫る表情をしていて良かったです。
特にエミリーブラントの怖がっている顔には、こちらも恐怖を煽られました。

しかし、ラストのドヤ顔は、ほんとにずっこけそうになるくらいおもしろかったけど(笑)
あのドヤ顔をみに行くだけでも、本作を鑑賞する価値があるかもしれません(笑)
どうみてもアクション女優の顔だったよ・・・

ジョン・クラシンスキーは主演だけでなく、脚本、監督、製作総指揮も兼任しているんです!
すごいですね、ほぼ一人で作品作りしているようなものじゃないですか。
自分で演じて、それを自分で評価するって、客観視や思考の切り替えが相当大変そうですね。

音の強弱に翻弄される

本作で興味深かった「音」の演出の話を少しします。
真新しい演出があったわけではありませんが、音の強弱でうまく緊張感を高めていました

「音を立てたら、即死!」ということで、本編ではどんな風に音を使って遊んでいるのか気になって注目していました。
劇中では、私たちがなるべくキャラクターと同じ環境に入り込めるようにと、映画の中のキャラクターたちと同じ環境音に近づけていたのが印象的でした。

でもさすがに環境音だけ、と言うことはなかったですね(笑)
もしかして、本編では作られた音楽や効果音は一切流れないで、あくまで風や物音などの環境音だけだったらどうしよう、めっちゃ息しづらいな、と思っていたのですが、ちょっと期待しすぎましたね。

にも

宣伝であんなに音を立てるなって言うから・・・!(責任転嫁)

例えば、先ほどリーガンが聴覚障害のキャラクターだと話しましたが、リーガンの視点に近づけるように、リーガン視点のシーンは無音のシーンが多かったですね。

他にもうまいな〜好きだな〜、と思ったのが、リーの視点のシーン。
音楽を聴きながらやってきた奥さんが、片方のイヤホンをリーの耳にはめると、イヤホンで流れていた音楽が流れるんです、
うまい場面切り替えの方法だなと思いました。

ただ後半は効果音ガッツリ使われてましたけどね!(笑)
最後の仕上げとばかりにデカイ音でガンガン攻めてましたね〜

総評

評価

ストーリー
(3.0)
キャラクター
(3.0)
キャスト
(4.0)
演出
(4.0)
映像・音響
(4.0)
総合評価
(3.5)

良かった点

  • 前半の音の演出

前半の緊張感と恐怖を煽る音の演出が印象的でした。

悪かった点

  • ツッコみたくなるストーリー展開

あれツッコむなって難しい話でしょ・・・

まとめ

ホラー初心者向けの作品でした。
恐怖の2時間ではなく、家族愛を2時間感じられるハートフルさがあったことに驚き。
ツッコミどころもあるけれど、ジンとくるシーンもあって、不思議なホラー映画だったなあ。

正直やるなら徹底的に怖がらせてくれ!というタイプなのですが、そうすると2時間ほとんど目をつぶることになるので(笑)、このくらいの怖さでちょうどよかったかもしれません。

どうぞみなさんも上映中、音を立てないように鑑賞してみてください。
ホラー初心者の方でも気軽に観れると思いますよ!

A Quiet Place (Original Motion Picture Soundtrack)
Editions Milan Music (2018-04-06)

コメントを残す

メールアドレスが公開されることはありません。 * が付いている欄は必須項目です