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山火事に立ち向かう男たちの勇姿をみよ!衝撃的なクライマックスも見逃せない。『オンリー・ザ・ブレイブ』

年に数本は公開される実話を基にした災害映画。
今年もアメリカの山火事で戦う森林消防士たちの物語、『オンリー・ザ・ブレイブ』が公開されました。

日本では山火事は滅多に起きないのでなかなか身近に感じられませんが、アメリカでは山火事のニュースを頻繁に耳にしますよね。

なぜアメリカでは山火事が多いのかというと、主に湿度が低いことが挙げられます。
特に山火事の多いアリゾナ州カリフォルニア州は、夏場は湿度が10%代に下がることも。
(ちなみに日本の冬場の湿度は40%前後。)
夏場の気温の高さと、湿度の低い環境の中で風によって木々が擦れ、火種が生まれることによって、山火事は発生します。

頻繁に起きる山火事に対して、アメリカでは、森林消防隊なるものが存在します。
この作品は、そんな彼らの命がけの物語

オンリー・ザ・ブレイブ

監督 ジョセフ・コシンスキー
脚本 ケン・ノーラン
エリック・ウォーレン・シンガー
出演者 ジョシュ・ブローリン
マイルズ・テラー
ジェフ・ブリッジス
公開 2017年
製作国 アメリカ合衆国

あらすじ

すべてを焼き尽くす未曽有の山火事に、
たった20人で立ち向かった男たちがいた—。

猛烈な勢いで山を焼き尽くす炎。
近隣住民も森に住む動物たちも一斉に逃げ出す中、炎に突入しチェーンソーで次々と木を切り倒す男たちがいる。
アリゾナ州プレスコット市の森林消防隊員たちだ。
火の動きを読んだ指揮官のマーシュ(ジョシュ・ブローリン)は、迎え火を焚き、火をもって火災を抑え込もうとする。
だが、現場の権限を持つ米国農務省の“ホットショット(精鋭部隊)”に、「“市”レベルの消防隊員が余計な口出しをするな」と言われてしまう。

麻薬にセックスに・・・と堕落した日々を過ごしていたマクドナウ(マイルズ・テラー)は、ある日、数か月前に別れた恋人が妊娠している事を知る。
動揺し彼女に会いに行くが、「この子は私と家族で育てるから、あなたは関わらないで」と拒絶され、むしゃくしゃした勢いで駐車中の車から携帯を窃盗、その場で逮捕される。
何とか仮釈放されるも、母親に家からも追い出され、何処にも居場所が無くなったマクドナウが向かったのは、新人募集の案内を出していたマーシュ率いる森林消防隊だった。

採用面接中、一目でマクドナウが薬物中毒だったことを見抜くマーシュ。
他の隊員が「あいつは何でも中途半端なダメな奴だ」と猛反対する中、マーシュは窃盗罪で保護観察中の彼を採用する。
「生まれたばかりの娘を幸せにしたい」、「人間として生まれ変わりたい」という決意を買ったのだ。

新しいメンバーも増え、またいつも通りの地獄のような訓練を始める消防員たち。
マクドナウのことを信じていなかった他の隊員たちとも、命を預け合う現場を通して次第に絆が深まっていく。
そんな隊員たちを誇りに思い、自分たちも“ホットショット”になりたいという夢を捨てきれないマーシュは、妻のアマンダ(ジェニファー・コネリー)に勧められ、市の消防署長で親友でもあるデュエイン(ジェフ・ブリッジス)に、自分たちのチームを“ホットショット”に認定してほしいと相談する。
地方自治体の消防隊が“ホットショット”に昇格した前例はなかったが、彼らの実力に惚れ込むデュエインに説得された市長は、審査を受けられるよう手配するのだった。

そんなある日、チリカウア山脈で発生した火災へ駆けつけ、まさに本番で認定審査を受けることになるマーシュたち。
強風にあおられる火災を食い止めるために、マーシュは炎の“燃料”となる木々を焼くという判断を下すが、審査官から迎え火で火事がさらに勢いを増すと静止される。二人は激しい口論となり、マーシュは審査官に「あんたは黙ってろ!」と怒鳴ってしまう。

結果は、マーシュの勝利だった。マーシュを心から敬愛する副官ジェシー(ジェームズ・バッジ・デール)は、「審査がダメでも俺たちは森を救った」と誇らしげに胸を張り、隊員たちも深くうなずくのだった。
審査発表の日、「君たちのボスは生意気だが、君たちは最高の消防士だ」という審査官からのメッセージと共に“ホットショット”への昇格が告げられる。だが、隊員たちの歓喜も束の間、愛する家族を残して火災に立ち向かう彼らを、アメリカ史上最も恐ろしい、山を飲み込むような巨大山火事が待ち受けていた──。(公式サイトより)

2013年に起きたアリゾナ州の山火事事件に立ち向かった森林消防士・ホットショット(精鋭部隊)たちの物語。
リアルを追求した山火事の演出が迫力満点に描かれています。

監督は『トロン:レガシー』、『オブリビオン』のジョセフ・コシンスキー

衝撃の実話

実話物語とは聞いていましたが、どんな出来事だったのか全く知らないで観たのでラストに驚きました
そうか〜そうくるか〜と残念で脱力しちゃいました。
しかも従事していた隊員たちはみなさん20代、30代の方ばかり。

にも

エンドロールは辛い気持ちになっちゃいました。

山火事というのが身近ではないので、遠い国の出来事のように感じてしまいますね
でも実際にアメリカでは毎年何万件もの山火事が起きているんですからね・・・
山火事のシーンはすべてのシーンがリアルで、みていて息苦しくなるほど。

過酷な現場で戦っている男たちの勇姿と、山火事の恐ろしさを間近に体感できた作品でした。

優秀な消防士たちと山火事のたたかい

森林消防隊で働く男20人が、訓練を通じて絆を強めながら、人としてもチームとしても成長していく物語
クライマックス、彼らは突如起きた大きな山火事に立ち向かうことに。

チームが成長していく中で、隊長のマーシュの仕事への思いや奧さんとの衝突、新人のマクドナウが人として成長していく姿などの人間ドラマも描かれていきます。
ストーリーは実話ベースですが、ドキュメンタリーというよりは、ドラマがしっかりと作られていて、一本の映画になっていました

勇猛果敢に戦う男の背中に魅了されましたね。
家族や愛する人、町で暮らす人々を守りたいからこそ、彼らは燃え盛る山に身を投じていく。

にも

命をかけて仕事に従事している男ってのは、やっぱりかっこいいですね。

最初にちょっと書きましたが、実際に起きた事故を基に本作はつくられています
ですが、私はどんな出来事だったのか全く知らなかったんですよね。
ニュースを全く覚えていなくて・・・

事前に情報をみるのが好きじゃないというのもありますが、ここまで徹底的にネタバレを回避してきた宣伝チームもさすが。

何も知らないで観るので、クライマックスでのドキドキハラハラは人一倍感じていたと思います。
なるべくはっきりオチを書くの好きじゃないんですが、本作に関しては書かないと感想がうまく伝えられないので・・・
残念ながら、20名のチームは、最後に19名が殉職してしまうんですね。

これは衝撃的だったな。
チームはいくつもの危機的状況を乗り越えてきたんですよ。
地方自治体の消防団がホットショットに任命されることって前例がないことだったそう。
彼らの優秀っぷりは劇中でも描かれていたので、まあ今回もなんとかなるだろ、と思っていたんですがね・・・

それまでのチームとしての奮闘っぷりがよかっただけに、ラストは残念だし、やっぱり消防士は常に死と隣り合わせの仕事なんだなと改めて大変さを感じました。

人間ドラマもしっかり描かれています

人一倍「死」に対して向き合う仕事だからこそ、常日頃家族や友人、恋人とのコミュニケーションは大切ですよね。
本作では、彼らの仕事に対する姿勢を描く一方で、人としての内面も描いています。

物語の中心になるのは、消防団の隊長であるマーシュと、新入りのマクドナウ
マーシュはベテランの消防団員。

にも

すでに命を山においているような風格を感じる男です。

しかし、その一方で家族である妻とは衝突が絶えません。
子どもを産み家族が欲しい妻と、危険な仕事をしているゆえに家族を作りたくない夫とのやりとりは複雑な気持ちになりますね。
仕事と家族、どちらを優先するのかというのは永遠に解決できないテーマでしょう。

激しい口論を繰り返した結果、マーシュは奧さんへの愛を再確認し、仕事をセーブすることを決めます。
そんな矢先に事故に遭い、マーシュは命を落としてしまうのです。
悲しすぎる・・・ようやくふたりも新たな一歩を踏み出そうとし始めていたタイミングなだけに尚更辛いものがありますね。
マーシュの殉職の連絡が入ったときの奥さんの慟哭は、一番胸が痛みました。

命をかける現場で闘う家族を、支える家族の姿も印象に残りました。
子どもが生まれたばかりだったり、これから生まれる予定だったり・・・
正直、事故が起きたあとの集会のシーンはキツかった。

私自身や私の家族は、命をかけた仕事に従事していませんが、いつ突然いなくなるともわかりませんからね。
できるだけコミュニケーションをとっておくことって大切だなと改めて考えました。

にも

当たり前のことですが、当たり前だからこそ疎かになってしまうんですよね。

新入りで入ってきたマクドナウは、人として大きく前進します。
ドラッグに女に盗みと、やりたい放題の自堕落な生活を過ごしていたマクドナウ。
堕ちるとこまで堕ちきって、たどり着いたのがマシューたちのいる消防団の募集チラシでした。
最初はみんなに毛嫌いされますが、生まれてくる子どものために働きたいといったマクドナウをマシューは受け入れます。

厳しい訓練を乗り越えるうちにマシューの心も立ち直ってきて、チームにも溶け込んでいくのです。
最初はどうしようもないやつだな〜と思っていましたが、いつの間にか頼もしいチームの一員になっていて嬉しかったですね。
そしてマクドナウは、仕事をこなしていく中で家族を思うからこそ危険な仕事を続けられないと感じてしまいます。

マクドナウとマーシュ、それぞれ家族や仕事に対する思いがあり、どちらにも共感できる部分がありました

そうそう、チームは男所帯なんですが、男所帯ゆえのワイワイしたノリもおもしろかった!
男子高校生みたいな(笑)
男はいつまで経っても楽しそうにじゃれあってていいですよね。

正統派ジョシュ・ブローリン

キャストの中にジョシュ・ブローリンが入っていたのをみて気になったというのもあったんですよね。
なんたって『アベンジャーズ/インフィニティ・ウォー』のサノス、『デッドプール2』のケーブルですからね!

ここ最近はアメコミのキャラクターばかりを演じていたジョシュでしたが、本作では勇敢な男を演じていてめちゃくちゃかっこよかった〜!

にも

普通の顔をしているジョシュ観たの初めてかも・・・(笑)

隊長としての厳しい一面や、仕事と家族に対して葛藤する一面など、たくましい男の姿がとても似合ってました。
イスをバンバン殴ってぶっ壊すシーンは、ジョシュのむきむきっぷりにちょっと笑っちゃいました(笑)

にも

そのあとイスは新しいものがやってくるんですが、その流れがいいんですよ・・・

新人のマクドナウを演じるのはマイルズ・テラー
『ファンタスティック・フォー』の予告で顔はみたことがありましたが、彼の出演している作品は観たことがないんですよね。
徐々に心を入れ替えていく姿もよかったですが、やはりクライマックスの演技がよかったな〜
消防隊の家族が待つ中学校に向かった時の動揺や絶望の表情が、さらに辛い気持ちにさせるんです。

隊員たちを演じている役者陣も良かったな〜
最後のエンドロールでキャストの写真の後に、実際に亡くなった方の写真が映るのですが、ちゃんと面影を感じるような顔の人を選んでますね。

にも

遺族の方はどう思うんだろうか・・・

キャストの熱演、臨場感のある山火事シーン

本作の見所の一つとして、山火事のリアルな描写があります。
山全体を覆う火の波、隊員たちの目の前まで迫る炎は、大画面の映画館で観ると迫力を感じました。

迫力を感じるのも当然。
ロケは山奥で敢行され、およそ20kgのバックパックを背負った中、実際にキャストが防火帯を作りながら撮影に及んでいます
火のついた木をのこぎりで切ったり、土を掘ったりしながら消火活動に勤しむ姿は、本物の消防士そのもの。

過酷なロケに立ち向かうために、キャストたちは訓練キャンプを行い、本物の消防士と同じような体づくりも意識したんだそう
山の中を歩き回ったり、トレーニングをしたり。役者ってすごいですね・・・

にも

過酷なロケと訓練を乗り越えたおかげで、リアルなチームワークを映画の中で生み出せるんですね。

リアルなのは役作りだけでなく、撮影も。
実際に撮影所に森を作って、そこに火をつけてリアルな山火事を再現。
消化剤を撒くシーンも実際にヘリコプターから大量の水を落としています。

最後の消火活動のシーンも、最初は余裕をもって消化していたのに、消火ヘリのミスと天候の変化で一気に状況が変わってしまう。

キャスト、演出ともにリアリティにこだわっていることもあって、山火事のシーンはすべて引き込まれる臨場感と緊迫感を体感できました。

総評

評価

ストーリー
(4.0)
キャラクター
(4.0)
キャスト
(4.0)
演出
(5.0)
映像・音響
(5.0)
総合評価
(4.0)

良かった点

  • リアリティ溢れる演出
  • ドラマパートがしっかりしている

迫力ある山火事のシーンと、しっかり描かれた人間描写が上手くバランス取れていました。

悪かった点

  • 特になし

悪い点はなかったのですが、日本人的には山火事の災害というのがあまり馴染みなくてフィクションの物語のように感じてしまいますよね。

まとめ

実話をベースにしたとは思えないドラマチックな物語でした。
でも実際にこういった事故が起きてるんだもんな・・・
前知識ゼロでいったので、衝撃的なラストでした。

もしこれから観にいく方がいたら、何も調べないでいった方がより作品を楽しめると思います。
まあここ読んでる時点でネタバレ全開で申し訳ないのですが・・・(笑)

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