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タランティーノの思い出を覗く3時間『ワンス・アポン・ア・タイム・イン・ハリウッド』

先日見た『ロケットマン』から、なんと3週間ぶりの映画。ここ数年でこんなに間が空いたのは久しぶりですね・・・!
最近は映画を観る時間がとれない日々が続いていて、だんだん映画のことを考えなくなってきていて・・・いやいや、これではまずいですね。映画は活力!!

さて、3週間ぶり、9月最初の映画は『ワンス・アポン・ア・タイム・イン・ハリウッド』です!

ブラピとレオ様が共演、さらにマーゴット・ロビーも出演、ということで、鑑賞を即決。公開からだいぶ時間が経ちましたが、なんとか観に行けました〜

ワンス・アポン・ア・タイム・イン・ハリウッド



監督 クウェンティン・タランティーノ
脚本 リー・ホール
出演者 レオナルド・ディカプリオ
ブラッド・ピット
マーゴット・ロビー
エミール・ハーシュ
マーガレット・クアリー
ティモシー・オリファント
オースティン・バトラー
ダコタ・ファニング
ブルース・ダーン
アル・パチーノ
公開 2019年
製作国 イギリス
アメリカ合衆国

あらすじ

ラスト13分。 映画史を変えるのはー この二人。

リック・ダルトン(レオナルド・ディカプリオ)はピークを過ぎたTV俳優。映画スターへの道がなかなか拓けず焦る日々が続いていた。
そんなリックを支えるクリフ・ブース(ブラッド・ピット)は彼に雇われた付き人でスタントマン、そして親友でもある。

目まぐるしく変化するエンタテインメント業界で生き抜くことに精神をすり減らし情緒不安定なリックとは対照的に、いつも自分らしさを失わないクリフ。
この二人の関係は、ビジネスでもプライベートでもまさにパーフェクト。しかし、時代は徐々に彼らを必要とはしなくなっていた。

そんなある日、リックの隣に時代の寵児ロマン・ポランスキー監督と新進の女優シャロン・デート(マーゴット・ロビー)夫妻が越してくる。
落ちぶれつつある二人とは対照的な輝きを放つ二人。この明暗こそハリウッド。
リックは再び俳優としての光明を求め、イタリアでマカロニ・ウエスタン映画に出演する決意をするが――。

そして、1969年8月9日―それぞれの人生を巻き込み映画史を塗り替える【事件】は起こる。(公式サイトより)

クウェンティン・タランティーノ監督9作目となる、『ワンス・アポン・ア・タイム・イン・ハリウッド』。
1960年代を舞台に、ハリウッドの光と闇を描く。

主演は、レオナルド・ディカプリオブラッド・ピット。夢の共演が実現しました。

タランティーノの夢が詰まった玉手箱

タランティーノが、1960年代の時代背景、文化、人々、すべてにリスペクトを捧げた作品。彼にとって懐かしく印象的だった、1960年代のLA、ハリウッド、アメリカの姿が、ロマンたっぷりに、時にバイオレンスに描かれています。
結局何が言いたいんだ?と思うところもありますが、何かを伝えるというより、昔のアルバムをみているような映画でしたね。

物語の舞台となる、1960年代当時の時代背景や文化は、自分が生きていたわけでもないのに、妙な懐かしさを感じます。
事前に、当時の時代背景や、映画業界、物語のキーパーソンとなるシャロン・テートについて知っておくと、印象が変わると聞いていたため、今回に限りざっくり下調べをしてきたのですが、確かに、知っている人と知らない人では、映画に対する印象が変わりそうです。知っている人の場合、そうくるのか!となるでしょうし、知らない人の場合、ふーん、で?となりそう。

それまで、ダラダラと展開されていた物語が、ラスト30分で一気にタランティーノ映画に様変わりするのですが、ちょっぴり下調べをしていたおかげで、タランティーノ節ラストをより楽しめました。エグさと希望が混じったクライマックスに、一気に引き込まれる。
タランティーノがこの時代を愛していて、すべての人へ敬意を込めて作り上げたのが伝わります。

もしもあの時代、あの場所に、こんな男たちがいたら・・・

ハリウッド全盛期、1960年。時代は徐々に映画からテレビへ移り、それまで愛されてきた西部劇は勢いを失い始め、映画業界も変換期を迎えていました。
かつて西部劇で一時代を築いた俳優、リック・ダルトンは落ちぶれたスターとなり、スタントマンで相棒のクリフ・ブースとともに不安定な日々を過ごしている。本作は、1960年代のハリウッドに、もしもこの2人の男がいたら・・・?そんなタランティーノのある種の妄想をベースに、リアルとフィクションを融合した物語

シャロン・テートやロマン・ポランスキー、スティーブ・マックイーン、ブルース・リーなど、実在したスターたちが登場する中、いないはずの2人の男が、その世界に混じり、交差することで、時代は、ハリウッドはどう変わっていくのか。ファンタジーであり、リアルでもある、不思議な作品です。

すでに鑑賞した知人が「軽く予習しておくといいかも」と言っていたので、私はちょっぴりだけ下調べしたのですが(普段は絶対やらない)、確かに本作に限っては下調べしておいた方が楽しめるかもしれません
伝記映画や実録ドラマだったら、結果を知らない方が楽しいこともありますが、本作はタランティーノ映画。彼の手腕にかかれば、リアルはファンタジーになり、ファンタジーはリアルになるわけです。あらゆる小ネタやオマージュを散りばめられた本作をじっくり堪能するには、多少知識があった方がよさそうです。

公式サイトにある「ラスト13分。タランティーノがハリウッドの闇に奇跡を起こす。」の謳い文句の通り、ラストはタランティーノ節全開。それまで1960年代のハリウッドに浸かっていた私は、一気に刺激的なタランティーノの世界に引き戻されました。あっ、そうだった、これタランティーノ映画だった、と。

リサ

いやあ、バイオレンスとファンタジーの切り替えがすごいですね。ラストの妙なほのぼの感が、直前までバイオレンス状態だった映画とは思えません(笑)

性格が真逆な2人の男が、1960年代をたくましく生きる!

今回の物語の中心となるのは、2人の男。
ひとりは、落ちぶれた俳優リック・ダルトン。変化がめまぐるしい映画業界の中で、なんとか生き残ろうともがくも、うまくいかず、やや精神不安定。
もうひとりは、そんなリックのスタントマンかつ相棒の、クリフ・ブース。元軍人で、驚異的な身体能力を誇る。飄々としていて、つかみどころのない男。クリフは軍人で、修羅場をくぐってきたからか、あらゆることに動じない。そして何処か諦念のような雰囲気を漂わせているんですよ。

リサ

クリフは、3作目のランボーみたいな感じでした。

燃え上がる炎のように激情的な男と、広大な海のように何にもなびかない男。対照的な2人のブロマンスも見どころですね。まあブロマンスってほどでもないのかもしれませんが。そもそもブロマンスの基準がよくわかりませんね。

2人に共通しているのは、たくましさ、でしょうか。リックはもしかしたら最後に潰れてしまうんじゃないか、と思っていたのですが、おそろしいしぶとさでハリウッドに食らいつきます。映画の撮影でセリフがうまくいえず、自分自身にぶちぎれるシーンがあったのですが、すごかった。自分で自分のことを殺すんじゃないかという気迫。そして、そのあとは完璧に撮影をこなすんですよ。これぞプロ。

リサ

ハリウッドで生き抜くにはあれくらいのハングリーさがないといけないのかもしれませんね。

精神的にたくましいリックに対して、クリフは物理的に逞しい。見た目も、パワーも。危険なヒッピーたちの溜まり場に飛び込んでいっても、なんのその。ヒッピーに襲われそうになっても、なんのその。飄々とした顔で、向かってきた相手をボッコボコにします。ラリっててもボッコボコにします。

先ほどブロマンスと書きましたが、なんというか、見えないところで互いに信頼し、支え合っているという感じなんですよね。よく相棒ものって、衝突したりしながらお互いに良い影響を与えていって、それぞれが成長する、みたいな展開が多いですが、本作はそういったことは一切なし。喧嘩もしないですし、相手に影響されて自分が変わる、というシーンもありません。ただ、根底では互いをしっかり信頼しあっている。自分1人でしっかり歩けるけれど、いないと困る、みたいな。

リサ

熟年夫婦のようなコンビでしたね。

シャロン・テートがキーパーソンと聞いていたのですが、彼女に対する思い入れがなかったので、そこまで注目しませんでした。ラストには驚きましたが。彼女のことを知っていて、愛している人にとっては、胸が熱くなる展開でしたね。

レオ様とブラピ、それぞれの美味しいところを堪能

さて、楽しみにしていたレオ様とブラピの共演ですが、最高でした〜〜〜!!!!!
2人が共演すると華がありすぎるので(笑)、今回みたいなW主演のような共演の仕方がぴったりですね。

いやあどちらも違うかっこよさがあってたまりませんね。ブラピは55歳とは思えない肉体美をおしげもなく披露。ムッキムキですごかった。55歳ってあんなムキムキになれるんだ。そして顔がめちゃくちゃかっこいい。55歳?まじ?
相手を容赦無くぶん殴るシーンは、『ファイトクラブ』を彷彿とさせる狂気的な荒々しさでゾクッときました。

リサ

ブラピにかかれば狂犬の扱いもピカイチ。

黄色のアロハシャツを颯爽と羽織っているのも印象的で、おしゃれでしたね〜
アロハシャツってあんなにカッコよく着こなせるのか・・・
他の出演者の衣装もデザインや色合いにこだわりがあってよかったですね。特にシャロン・テートの衣装はどれもかわいらしかったな。ミニスカートにロングブーツとか、巡り巡ってそのうち流行りそう。

レオ様は相変わらずの演技力を発揮。引き込まれるような演技に圧倒されました。
彼はいろいろな映画で激昂していますが、本作でもしっかり激昂。特に中盤、リックがセリフ回しに失敗し、自分のトレーラーに戻ってきて自分に大激怒するシーンが最高でしたね。自分にぶちぎれて、トレーラーの中で大暴れして、次やったらぶっ殺すぞ!って自分で自分に言い聞かせるのですが、全力で演じて、演技していますよ〜というのを感じさせないのが素晴らしい。

で、また、自分を戒めたあとのリックの演技が完璧ってのがいいですよね。グッとくる。めっちゃ好きになる。
演技をしているリックを演じている、レオ様の演技もいいんですよ。スタッフや役者がリックの怪演に引き込まれていたように、私もレオ様の演技に引き込まれました。

リサ

劇中劇を演じるって難しそうですけど、出演していた人たちみんなさらっとやってのけててすごかった。

総評

評価

ストーリー
(3.0)
キャラクター
(4.0)
キャスト
(5.0)
演出
(4.0)
映像・音響
(4.0)
総合評価
(4.0)

良かった点

  • 1960年代のアメリカを存分に楽しめる
  • キャストの衣装がかわいい

悪かった点

  • 大まかな知識がないとつまらなく感じるかも

まとめ

「混沌にまみれていたあの頃を、存分に懐かしもうじゃないか!」というタランティーノの声が聞こえてくるような作品。
舞台をネットの黎明期に置き換えるとめちゃくちゃ共感しますね(笑)、今に比べると不便なことだらけで無法地帯でどうしようもない世界だったけど、刺激的で好きだった・・・みたいな。
どこか息苦しさを感じる時代だからこそ、映画の世界ではのびのびとしていたい、そんな思いもタランティーノはこの映画に込めたのかも。

正直、オチがないっちゃないので、ストーリー性を求めると物足りなさがあるかもしれません。私は過去を遡って追体験するのが大好きなので、結構楽しめました。
初見でもしっかり楽しみたい方は、公式サイトなどで予習しておくのがよさそうです。

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