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まるで自分が体験しているかのようなカメラワークに引き込まれる!月を目指した男の伝記『ファースト・マン』

ラ・ラ・ランド』の衝撃から早2年・・・
デイミアン・チャゼル監督とライアン・ゴズリングのタッグが再び帰ってきました!

今度はどんな物語がテーマなんだろう?音楽?演劇?ヒューマンドラマ?
期待しながら情報を調べると、なんと実在した人物を基にした伝記映画でした!

セッション』、『ラ・ラ・ランド』ときて、ガラッと雰囲気の違う作品をひっさげてきた監督。
引き込まれるようなカメラワークや音楽の演出にいつも魅せられますが、果たして実話ものとどう絡んでくるのか。

『ファースト・マン』、楽しみです!

ファースト・マン(First Man)

監督 デイミアン・チャゼル
脚本 ジョシュ・シンガー
出演者 ライアン・ゴズリング
ジェイソン・クラーク
クレア・フォイ
カイル・チャンドラー
コリー・ストール
キーラン・ハインズ
クリストファー・アボット
パトリック・フュジット
ルーカス・ハース
公開 2019年
製作国 アメリカ合衆国

あらすじ

幼い娘を亡くした空軍のテストパイロット、ニール・アームストロング(ライアン・ゴズリング)は、NASAの宇宙飛行士に応募し、選抜される。
彼は家族と一緒にヒューストンに移り住み、有人宇宙センターで訓練を受ける。
指揮官のディーク・スレイトン(カイル・チャンドラー)は、当時の宇宙計画において圧倒的優位にあったソ連も成し得ていない月への着陸を目指すと宣言する。(シネマトゥデイより)

人類至上初の月面歩行を達成した宇宙飛行士、ニール・アームストロングの半生を描いた伝記映画
ジェームズ・R・ハンセン原作のニール・アームストロングの伝記、『ファーストマン:ニール・アームストロングの人生』が基となっています。

監督は『セッション』、『ラ・ラ・ランド』のデイミアン・チャゼル、主演は『ラ・ラ・ランド』でもタッグを組んだライアン・ゴズリングが務めます。

まるで自分が月に行ったかのような気持ちが体験できる!

宇宙を舞台にした作品はどれを観ても心臓がバックバクしますね!
人間が地球を飛び出して宇宙に行くことの大変さが伝わる、緊張感満載の作品でした。

リサ

よく考えれば、いまだに宇宙に行くのは命がけですもんね・・・

物語は「月に行くこと」がテーマなのではなくて、国を挙げて月を目指していた当時の時代背景や宇宙飛行士たちの葛藤や志、そして彼らを支える家族にクローズアップされていました。

正直ストーリーは淡々として盛り上がりに欠けるところがありましたが、アメリカの宇宙開発に関わった人々の視点で物語が紡がれているのは興味深かったですね。
当時のアメリカの宇宙開発についてよく知らなくても楽しめますが、やはり予習しておいた方がより深く物語を理解できますね。
特に、ロシアとの競争や宇宙開発に反対する声があったことなど、当時の世論や時代背景を知っておくといいかもしれません。

期待していた映像と音楽の演出は、やはりデイミアン・チャゼル監督らしくてよかったです。引き込まれますね。
音楽の使い方が秀逸。ここでBGMを流すかあ〜とため息をついてしまうほど絶妙なタイミングでした。
私はストーリーよりも演出を楽しみました

初めて月に足を踏み入れた男の物語

みなさん、ニール・アームストロングという人物をご存知ですか?一度は耳にしたことがあるのではないでしょうか。
彼はアメリカの宇宙飛行士で、初めて月面を歩いた人物です。

本作では、アメリカだけでなく、人類にとって偉業を成し遂げた彼が、NASAに入り月を目指すまでの数年間が描かれています
かなり淡々と物語が進んでいくので、やや盛り上がりに欠ける部分があったかな。

リサ

エンタメ映画というより、ドキュメンタリー映画でしたね。

伝記映画だと結末がわかっていますし、特に本作の主人公がどんな偉業を成し遂げたかということを知っている人は多いです。
単なる伝記映画で終わらせないために、娘の死や家族との関係性、仲間の存在など、アームストロングの視点からも家族の視点からも、宇宙を目指すことの過酷さを描いています

今でもそうだと思いますが、宇宙に行くことは、現実ではそれはそれは大変なんですよね。アニメではかんたんに宇宙に飛んでいきますが(笑)
常に死と隣り合わせで、それでも彼らは月を目指すことをやめない。

物語が進むにつれ、なぜ月を目指すのだろう、とふと疑問に思いました。
その答えは劇中で描かれることはありません。むしろ、目指すことの危険さの方が描かれています。
しかし、アームストロングの視点で月に到着した瞬間は、言葉にできない感動を覚え、そのあとのケネディの「月があるから月に行く」というセリフで、そういう漠然とした理由でもいいのかも、と思えてきました。

ストーリーは淡々としているかもしれませんが、自分がまるで月を目指しているように作品に没入できるのが本作の魅力ですね。

宇宙飛行士ってあんな感じなの?

主人公のアームストロングは言葉数が少なく、少し距離があるというか、気難しい感じの男
実際にご本人も寡黙な男だったようですが、それにしても人に心を開かないんですよ。
あんな感じで宇宙飛行士やっていけるのか?と疑問に思ってしまうほどでした。素人目線ではありますが。

リサ

漫画『宇宙兄弟』の南波兄弟をみていると、人前とプライベートの切り替えがうまい人が宇宙飛行士になれる素質があるんじゃないかなと思っていましたが、アームストロングは真逆をいく人間でしたね。
当時と今では、選ばれる基準が違うのかもしれませんが・・・

アームストロングの心に何重にも鍵を重ねているのが、幼い娘の死。
最後の最後まで娘はアームストロングの心に残り続けます。
だからこそ、月に行ったとき、彼女の遺品をそこに置いていくシーンは泣けました。

リサ

どこかで泣かせにくるんじゃないかと思ってましたが、まさかここで泣かせにくるとは・・・

彼を支える奥さんのジャネットも、想像していた宇宙飛行士の奥さんとは違って驚きました
勝手なイメージですが、芯がしっかりあって、強くてたくましくて、宇宙飛行士の背中を押しちゃうような、そんな人をイメージしていたのですが、ジャネットは常に冷静で頭の良さを感じる奥さんでしたね。

リサ

私が想像する宇宙飛行士やその家族のイメージって、かなり極端だったなと反省しました(笑)

ラストの、月から帰ってきたアームストロングにジャネットが再開するシーンも印象的でしたね。
大喜びして抱き合うでもなく、壁越しにじっと見つめ合うだけ。
喜びたい気持ちもあるし、心配や不安だった気持ちもある、2人の複雑な感情が絡み合った良いシーンでした

ライアン・ゴズリングの泣き演技に泣かされる

やっぱり複雑な人間を演じさせるのに、ライアン・ゴズリングはぴったりですね!!!
感情をあらわにしないけど、心の中にはあらゆる感情を持っている、そんなアームストロングをゴズ様が完璧に演じています。

ゴズ様は表情がいいですよね。毎回思うけど。
特に本作は顔がアップになるシーンが多かったので、より表情の微妙な違いが感じられてよかったです。
それも、あからさまじゃなく、自然に表情を変えているのがすごい。

個人的には娘のお葬式で涙するシーンが印象に残っています。
式の後、家に集まる人々を避けてアームストロングは自室に戻るんですね。で、しばらくぼんやりしているんですが、徐々に目に涙が溜まってくるんですよ。
そして少しずつ身体が震えてきて、咳をするように喉から音が出て、やがて嗚咽しだすんです。

ああ人間ってこうやって泣くよね、と、正しいというか、泣き出し方が自然すぎてものすごく強く脳裏に焼き付けられています。

リサ

ゴズ様は泣きの演技がすごい。覚えました。

ジャネット役のクレア・フォイの演技もよかったですね〜
情緒不安定になっているときのタバコに火をつける姿が、特によかったですね。
不安げな目元に震える手元から、ジャネットの感情が伝わってくるんですよ。

どうやら最近話題の女優さんなんですね。これからの活躍が楽しみです。

映像を堪能するなら映画館のスクリーン!

本作はセリフも少なく、ストーリー展開もあっさりしていますが、その分映像と音楽で魅せてくれます
やはりここはデイミアン・チャゼル監督の見せ場かと!

観客が実際に体験しているかのようなカメラワークは、緊張感で胸がいっぱいになります。
特に地上から宇宙に向けて発車する瞬間の船内は、常に揺れていて画面が追えないほどのリアルさ。
こだわりを持って作られているのがわかります。

特に月面に到着するシーンは、ぜひとも大画面のスクリーンでみてほしいですね!
船内から月に出た瞬間の静寂。一気に心臓が縮こまりました。思わずヒュッと音を鳴らして息も止めてしまうほど。
このシーンだけでもスクリーンでみてほしい!

総評

評価

ストーリー
(3.0)
キャラクター
(3.5)
キャスト
(5.0)
演出
(4.0)
映像・音響
(5.0)
総合評価
(3.5)

良かった点

  • 映像と音楽の演出
  • 出演者の演技

自分が追体験しているかのような感覚になるカメラワークと、地球と月のうつしさを感じられる映像美が素晴らしい!

悪かった点

  • ストーリーは淡々としている

淡々としているのが悪いんじゃないんですけど、寝てしまいそうになるくらい淡々としているのはどうなのかな〜と。

まとめ

観客自身が月を目指し、宇宙に飛び出すような体験ができる、カメラワークと映像美が印象的な本作。
ストーリーが単調で眠くなるところもありますが、そのマイナス分は映像のクオリティでカバーしていると思います。

ニール・アームストロングについて多少知識があると、より作品を楽しめるのではないでしょうか。
いつもは予習しない派ですが、本作は公式サイトをチェックして観に行くのもおすすめです。

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