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笑って泣いてほっこり。鎌倉って不思議なところ。『DESTINY 鎌倉ものがたり』

お久しぶりの堺雅人氏主演映画、『DESTINY 鎌倉ものがたり』を鑑賞してきました。
堺さんの映画は『ひまわりと子犬の7日間』以来なのですが、なんとこれが4年前。
ここ数年はドラマの方が忙しかったですもんね〜

堺さんがファンタジーってかなり珍しい感じなので、どんな仕上がりになっているのかワクワクしています!

DESTINY 鎌倉ものがたり

監督 山崎貴
脚本 山崎貴
出演者 堺雅人
高畑充希
堤真一
安藤サクラ
田中泯
中村玉緒
市川実日子
ムロツヨシ
要潤
大倉孝二
神戸浩
國村隼
古田新太
鶴田真由
薬師丸ひろ子
吉行和子
橋爪功
三浦友和
公開 2017年
製作国 日本

あらすじ

鎌倉に暮らすミステリー作家・一色正和(堺雅人)のもとに嫁いだ年若い妻・亜紀子(高畑充希)はその生活に驚くばかり。
道を歩けば、魔物や幽霊、妖怪や仏様、死神(安藤サクラ)までも現れるのだ。
どうやらここ鎌倉は、人と人ならざるものたちが仲良く暮らす街らしい。

本業の小説執筆に加え、鎌倉署の捜査にも協力する夫・正和は、その上、鉄道模型収集やら熱帯魚飼育やら多趣味でもあり忙しい。
そんな一色家には、実年齢130歳? の家政婦・キン(中村玉緒)、腐れ縁の編集担当・本田(堤真一)、果ては貧乏神(田中泯)が居座るなど個性豊かな面々が次々に現れ騒がしい日々。
亜紀子の理想とはちょっと違うけれど、楽しい新婚生活が始まった。
しかし、正和には亜紀子に隠していた秘密があった。
その秘密が原因で正和は結婚に疑問を感じて生きてきたようだ。
正和はなぜ亜紀子を見初めたのだろうか?

ある日、病に倒れた正和が目を覚ますと、亜紀子の姿が消えていた。
夫への愛にあふれた手紙を残して――。
なんと亜紀子は不慮の事故で亡くなっており、黄泉の国(あの世)に旅立っていたのだった。
失って初めて気づく妻・亜紀子への愛。
正和は亜紀子の命を取り戻すため、一人黄泉の国へ向かう決意をする。
そこで彼を待っていたのは、亜紀子を黄泉に連れさった魔物たちとあの人の姿・・・・・・。

一色夫婦の命をかけた運命が、今動き出す。(公式サイトより)

『三丁目の夕日』の西岸良平原作の漫画、『鎌倉ものがたり』の実写化。
原作はミステリーチックだったり、日常生活を舞台としたストーリーが多く、その中の珠玉のエピソードを元に映画が作られています。

監督は『ALWAYS 三丁目の夕日シリーズ』の山崎貴氏が務めています。
山崎さんは、監督だけでなく、脚本VFXも担当しています。

日常に潜むファンタジーを体感!

ロマンチックな物語でしたね〜
夫婦がいちゃいちゃしていて、みているこっちは大変こそばゆい気持ちになりました(笑)
高畑充希がかわいいのなんのって。
そりゃ旦那さんもメロメロになりますわ。

ファンタジー映画って印象だったので、もっとシリアスな感じの物語かと思いましたが、思っていたよりもコミカルなシーンが多くて、結構笑いました
キャラクター同士のやりとりや、役者さんたちの間の演出がうまかったですね。
主役の2人も、脇役の役者さんもいい味出していて、一番を選ぶのが難しい。

クライマックス以外は、日常生活とファンタジーが共存しているふんわりとした雰囲気でした。
いい意味で実に邦画らしい、余韻や雰囲気が心地よい作品。
家族や恋人と観ると、心がほっこりしそうです。

CGの出来はなかなか良かったと思うのですが、やっぱり撮影方法をもっと工夫していったほうがいいですよね。
どうも役者とCGがうまく共存できていない印象を受けました
そう思うと、やはり海外の方が撮影技法に関しては上なんだなあ。

そういや鑑賞する前は、DESTINYなんてまたへんちくりんなタイトルを・・・と思っていたのですが、観終わった後は確かにDESTINYだった・・・と思いました(笑)
タイトルで作品の内容が伝わってくるのは日本語のいいところですね。

たくさんの愛の形にじんわり

一番印象的なのが、鎌倉には不思議な生き物が住んでいたり、普通の人にはみえない世界が広がっているという不思議な世界観
そんな特徴的な世界観の中で、誰かと誰かの絆や交流を、時に面白く、時に感動的に映し出され、心にじんわりとしみ込んできます。

家族の絆、夫婦の絆、人と人の絆、人と魔物の絆・・・
ひとには色々な形の繋がりがあり、愛があるんだというのが描かれています。
普遍的なテーマですが、それがまたファンタジックでミステリアスな世界観とうまく混ざり合っています。

ストーリーは、前半で鎌倉の不思議な世界を描いて、後半で主役の一色夫婦の愛と絆の物語を描いている二部制。
この演出は、なかなかいい配分だったのではないでしょうか。

現実の世界を舞台に不思議なことをやられると、世界観に追いつけないまま物語が進んでいってしまうことがほとんどですが、前半で丁寧に『鎌倉ものがたり』の世界観を描き出しているので、本編が半分すぎるころには、抱いていた違和感がなくなるんですよね。
だから後半で、一色夫婦が突然現実の世界から黄泉の国に行っても、変な感じはない。

前半丁寧にやりすぎで後半グダグタ、という脚本のミスはよく見かけますが、本作は成功したパターンでした。
また、ファンタジー色がそこまで強すぎなかったのも良かったです。
あくまで鎌倉の中で起きている出来事で、それがまた、私たちの生活にも実はこんな不思議なことが起こっているのかもしれないという、ワクワクを感じさせてくれました。

また、本編ではいくつも伏線を散りばめて、それらを丁寧に拾っていたのも良かったです。
転生ラブストーリーであったことを暗喩するシーンや、瀬戸夫婦や本田、死神の存在、貧乏神、正和の親の話、などなど、小さなエピソードがきちんと終わりに向かっていて綺麗にまとまっていました。

特に貧乏神様、かっこよかったわ〜
きっと最後は貧乏神様がきてくれる!と期待してたら、まさかのお茶碗で笑いましたが(笑)
でもちゃんと伏線回収していて、おおっとなりました。
ただお茶碗どっからきたんだと。家から黄泉の国まで飛んできてくれたのかな。

原作を読んだことなかったのですが、どうやら日常生活がメイン、かつミステリーチックなお話が多い様なので、1話完結のドラマでやっても面白かったかもしれませんね!

妖怪も可愛い奥様もなんでもござれ!

正和「ここは鎌倉だぜ?カッパがいたっておかしくない。」
(「ここは鎌倉だぜ?」の堺さんの言い方がめちゃくちゃ好き)

ということで、本作には、カッパやカエル、キツネ、貧乏神、そのほか形容しがたいバケモノが登場
夜になれば、夜市やお酒を自然に楽しんでいます。
確かに鎌倉って不思議な雰囲気を感じる場所が多いですよね。ついついあちこち歩き回りたくなる場所です。

鎌倉の人々は、それを受け入れて共存している。
人間と人間ならざるものが共に生きている姿というのも、昨今激しくなる差別問題や環境問題を思いこさせますね。
貧乏神と亜希子の出会いやその後のオチもベタですが、結構好きです。
日本の昔話みたいですよね。

鎌倉という不思議な世界に迷い込んでしまったのが、亜希子
ミステリー作家の一色正和の元に嫁いだ亜希子は、鎌倉で過ごすうちに、いくつもの不思議な体験をしていきます。
そんな中でトラブルに何度も巻き込まれてしまうのですが、持ち前の天然とおおらかな心で乗り越えていくのです。
健気なのに、どこか芯のある、やまとなでしこな女性でした。

もうね〜、この夫婦がいっちゃこらいっちゃこらして、じわじわと恥ずかしくなっちゃいました。
マスクしなくてよかった・・・ニヤニヤが抑えられなかった(笑)
思ったよりイチャイチャ要素強いです。

超豪華な出演者!

本作は、主役の2人だけでなく、脇役もめちゃくちゃ豪華!
演技派な方ばかりでみていて安心するし、面白かったです。

堺さんはファンタジーに果たして似合うのかと心配していましたが、やっぱり黄泉の国に行ったあたりはちょっと変な感じしちゃいましたね(笑)
日常編の時はそんなに違和感なかったんだけどな〜

もうこれは本人の醸し出すオーラのせいみたいなもんですよね。
でも一生懸命走ったり亜希子にメロメロオーラを出しまくっている堺さん、なかなか可愛かったです。

そしてキュートな若奥様を演じた、高畑充希ちゃん
かわいいな〜
ちょっとキャピキャピ感強かったですが、あえて年相応の演技をしていたように思います
堤真一と絡んでいるシーンは、ドコモのCM思い出して笑いそうになっちゃいました。

安藤サクラの死神役はマジで男みたいだったな〜
あと要潤の、セーターを全力でクンクンするシーン最高でした。
どんな端役でもすごい役者さんばかりで、一人一人紹介したいくらいです。
國村隼なんかほんの2、3分しか出番なかったりさ・・・豪華すぎる。

黄泉の国のCGは圧巻

最後のエンドクレジットみて驚いたのですが、監督がVFXの編集もやっているんですね!
最近は一人で制作できちゃう能力高い方多いですよね。

確かに黄泉の国を始め、妖怪のCGは独特の質感と、細かさが印象的で、丁寧に作られているなと思いました。
最初に黄泉の国の世界をみた時は、目を見張りました。
浮かぶ島やそこにある建物、下に広がる谷底や雲など、細かく作られています。

一方で、役者とCGがうまく噛み合ってないな〜と思ってしまったのがとても残念。
なんとなく目線とか、表情がうまくいってないんですよね。

堺さんも高畑さんも演技上手な方だし、本編見ててもヘタだって思わなかったのですが、唯一、貧乏神の茶碗に乗って黄泉の国から現実の世界に帰るシーンは違和感全開でしたね。
CGではものすごい風を切って茶碗が進んでいくし、背景もすごいスピードで進んでいくのに、乗っている2人がほぼ棒立ち。
時々うわあ〜とかあははは!とか声が聞こえてくるのですが、なんだか胡散臭く感じる・・・

これはもうね、撮影の問題なんでしょうね。
同時期に公開された『鋼の錬金術師』のレビューでもちらほら拝見したのですが、やっぱり撮影するときにしっかり出来上がりをイメージして撮影しないと、完成したときに役者とCGの間に違和感が生まれてしまうんですよね。

どんなに役者が一生懸命演じても、スタッフがいいCGを作り上げても、お互いが同じ着地点に向けて完成させないと全く意味がない。
それって、とってももったいないですよね。
邦画もCGメインの作品はますます増えるでしょうし、邦画を盛り上げるためにも、なんとか乗り越えて欲しい課題ですね。

良かった点

・ファンタジーながらコミカルな雰囲気
・役者が豪華

ファンタジーなのに、笑えるシーンが多くて面白かったです。

悪かった点

・CGと役者の違和感

これはなんとかクリアして欲しい・・・!

まとめ

ごりごりのファンタジーというわけでもなく、コメディがあり、心にグッとくるシーンもあり、バランスのとれた邦画らしい作品でした。
間合いのとれた役者同士のやりとりなんかは、客席でも笑いが起こっていました。

家族や恋人と観る冬休み映画にぴったりです!
原作も読んでみようと思います。

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