毎月「ムビチケ」プレゼント企画実施中!

妄想ミュージカル、開演!?本当の自分を探す「きっかけ」を与えてくれる『ダンスウィズミー』

みなさんは、ミュージカル、お好きですか?
私は大好きです。一時期はハマって、よくミュージカルや舞台を観劇していました。

ミュージカルが苦手な人は、劇中にいきなり歌い出したり踊り出したりするのが意味わからない、と考えている方が多いそうで。
私は、昔からピアノや吹奏楽などの音楽に触れていたからか、感情や思いを音楽やダンスなどで表現することに、なんの違和感もなく大人になりました。
ミュージカル映画が苦手な人の理由も、ここ数年SNSやブログなどでそういった意見を見かけるようになって、知ったくらいです(笑)

誰にでも好き嫌いはありますから仕方ないですけど、ミュージカルはちゃんとした舞台でみるとなかなかおもしろいんですよ。ミュージカル映画でミュージカルが苦手になってしまった人は、ぜひ舞台で観てほしいですね〜

さて、今回鑑賞した『ダンスウィズミー』も、ミュージカルが大嫌い(?)な女性が主人公の物語です!

矢口監督の前作『サバイバルファミリー』は結構ハマって、いまでも邦画の中でおすすめ映画上位に入っています。
今作は前作とはジャンルが異なる、ミュージカル映画ということで、どのような物語になっているのか楽しみです!

ダンスウィズミー

監督 矢口 史靖
脚本 矢口 史靖
出演者 三吉 彩花
やしろ 優
chay
三浦 貴大
ムロ ツヨシ
宝田 明
公開 2019年
製作国 日本

あらすじ

催眠術のせいで、音楽が聞こえるたびに歌い踊り出すカラダになってしまったミュージカル嫌いの静香!
所かまわず歌い踊るせいで恋も仕事も失ってしまい・・・
さらに、裏がありそうなクセ者たちとの出会いと、度重なるトラブルが!
静香を待つ、ハチャメチャな運命とは!?
果たして無事に元のカラダに戻れるのか!?(公式サイトより)

『スウィングガール』『フラガール』『サバイバルファミリー』などでおなじみ、矢口 史靖監督の最新作。
今作はミュージカル映画となっており、主演の三吉 彩花さんが歌とダンスに挑戦しています。

懐かしさ溢れるミュージカル、開演!

矢口監督らしいミュージカル映画でしたね〜

こじんまりとした中で繰り広げられる物語と、懐かしさを感じる世界観は、矢口監督だからこそ出せる「味」のようなもの。
悪い言い方をしてしまうと古臭さがあるのですが、地元の人に昔から愛されている老舗の定食屋、みたいな安心感がいい。ほのぼのしました。

最近豪華なミュージカル映画ばかり観ていたので、矢口監督の手作り感あるミュージカルシーンに、最初は慣れませんでしたが(笑)、だんだん見慣れていくうちに「もし日本で日本人がリアルにミュージカルやったらこうなるよなあ・・・」と、妙に現実的な気持ちで観るようになっていました。

リサ

手作り感が、かえってリアルさを生んでいるんですよね、不思議。

本当の自分を探す「きっかけ」を与えてくれる

ミュージカルが嫌いな女の子が、催眠術にかかってミュージカルを好きになって・・・、というお話かと思いきや、ちょっと違いました。
子どもの頃は、歌とダンスが大好きで、人前でよく歌って踊っていた主人公の静香。ところが、ある日の事件をきっかけに、人前で歌うことや踊ることが大嫌いになってしまいます。
人前で歌って踊ることがトラウマになってしまった静香は、本当の自分に蓋をして、周囲に合わせる人生を送っていました。

ある日、姪に連れられて訪れた催眠術の館で、静香は催眠術にかかってしまいます。
その催眠術とは、「音楽を聴くと歌って踊りたくなる」というもの。
催眠術によって、トラウマと向き合うことになった静香は困り果て、催眠術師を見つけ出すための旅に出かけます。

旅の途中、いろいろな人との出会いや、数々のトラブルを乗り越えることで、静香は殻を破り、本当の自分を受け入れるのです。

世の中を渡り歩くために、ときには、本当の自分に蓋をしなくてはならないときがありますよね。ところが、いつまでも蓋をし続けていると、蓋が重くなって自分では開けられなくなってしまうことも。
そんなときは、外から与えられる「きっかけ」で蓋を開けられた、なんてこともあるものです。静香も催眠術という、外からのきっかけによって、本当の自分でいることの大切さ、すばらしさに気づけました。

本作からは、本作を鑑賞しているお客さんにとっての「外からのきっかけ」となり、蓋を開けて本当の自分を見つめてほしい、そんなメッセージを受け取りました。

キャラクターは魅力的なんだけど・・・

作品が伝えたいことはシンプルでよかったのですが、キャラクターの描き方に疑問点がちらほら

まず、静香が今の生活に不満があるとは思えなくてですね・・・
努力して一流企業に入って、そこそこ働いて、いい部屋にも住んでいる彼女が、それらの生活に不満を感じているシーンやセリフってありました?旅をしている途中でも、静香が自分の本当の気持ちや本当の悩みを吐き出すシーンはないですし。
唯一静香が不満を感じているシーンといえば、同僚たちと食事をしているところですが、あれだけだとちょっと弱い。
映画の目的は静香の成長物語なのに、旅の目的が催眠術を解くことに偏ってしまっているから、静香の心理描写に物足りなさを感じてしまうのかもしれませんね。

静香と出会う、ちょっと変わったキャラクターは魅力的でおもしろかった
どのキャラクターも憎めない愛されキャラって感じでいいですよね。

静香と行動を共にする千絵なんかは、静香よりもよっぽど主人公っぽい感じでしたし(笑)、途中で一瞬旅を共にする洋子の突き抜けたキャラもよかったですね〜!

リサ

chayさんの秋田訛り、演技初とは思えないくらい馴染んでました。

催眠術師のマーチン上田もいい存在感醸し出してましたね〜
彼にもなにやらトラウマがあったようですが、そこの掘り下げがなかったのが残念
「怪我してから調子悪いらしいよ」のセリフとクライマックスのミュージカルシーンだけでは、ちょっと浅いですよね。
せっかくだからマーチン上田にフォーカスするシーンも観たかったな〜

ああしたらよかったこうしたらよかったばかりになってしまいましたが、個々のキャラクターたちの設定や関係性がおもしろかったがゆえに、もっとキャラクターを掘り下げてほしかったな、というとことですね。

これは・・・妄想ミュージカル!?

音楽が流れると、勝手に歌って踊ってしまう体質になってしまった静香。
そのため、劇中で音楽が少しでも流れ始めると、静香の妄想ミュージカルシーンがはじまります
ポイントは、あくまでミュージカルシーンは静香の脳内で繰り広げられるため、現実とのギャップがめちゃくちゃおもしろい

日常の中で起きる本作のミュージカルシーンは、ミュージカル映画でよく観るような、ど派手で豪華なものではなく、その場にあるものや人で演出されます。
職場で音楽が流れれば、静香は会議室を飛び出し部屋で踊り始め、社員の人たちが彼女と一緒に歌ったり踊ったり。そしてシュレッダーを花吹雪に見立てた、豪快なフィニッシュ!

なにがおもしろいって、そのあと、急に現実に戻るんですね。
ミュージカルシーンで踊り狂っていた社員の人たちは誰1人踊っていない。みんな席に座っていて、驚いていたり、静香をあざ笑っているのです。
花吹雪となっていたシュレッダーは、ゴミと化し、そこらじゅうに散らばっている。

リサ

ワクワクするミュージカルシーンと、そのあとの現実のシーンのギャップがなかなかアイタタタでおもしろかったですね(笑)

上流レストランでの妄想ミュージカルもなかなかハードだったな〜
静香にとってはキラキラしたミュージカルシーンに仕上がっているのですが、現実では食器や食事ははちゃめちゃ、しまいにはシャンデリアに飛びつき破壊と、酷い有様に
ミュージカル映画といいつつ、ミュージカルを小馬鹿にしたような演出にも思えますが(笑)苦手な人からしたら、いきなり始まるミュージカルシーンってああいう感じで見えるのかな〜

三吉 彩花さんのミュージカル演技は、ダンスがかっこよかったですね。本人がスタイルいいですし、手足が長いから映えますね〜!
歌はミュージカルというよりは、普通に歌っているって感じでしたね。歌に関してはchayさんがやっぱりうまかったかな。
やしろ 優さんの演技は初めて観ましたが、なかなかよかった!ああいう女性いるよね。

リサ

そういやレストランでの弁償や、探偵への支払いなどのお金関連は、どうやってクリアしたんだろう?
自分のやらかしで金銭的ダメージを受けていたけど、その辺の細かい話も回収して欲しかったな。

総評

評価

ストーリー
(3.0)
キャラクター
(3.0)
キャスト
(3.5)
演出
(3.5)
映像・音響
(3.0)
総合評価
(3.0)

良かった点

  • ミュージカルシーンの工夫

悪かった点

  • キャラクターの描き方が物足りない
  • 細かい伏線回収不足

まとめ

ミュージカルシーンの演出も、もし現実でミュージカルという概念が存在したら?と想像させられるおもしろい工夫がされていて、いつもとは違った視点でミュージカルを楽しめました
身の回りのものを使って演出されるミュージカルシーンは、文化祭のような手作り感があり、どこか懐かしさすらも感じます。

ロードムービー的なシーンが多いわりには、キャラクターの描き方があっさりしていたのはちょっと残念。
キャラクター自体は魅力的な人ばかりだったので、主人公含めもう少し心理描写があったら、さらに感情移入して楽しめたかも。

いつものミュージカル映画とは一味違った、新しいおもしろさが味わえます!

ダンスウィズミー
ダンスウィズミー

posted with amazlet at 19.08.23
オリジナル・サウンドトラック 音楽:Gentle Forest Jaz Band/野村卓史
ワーナーミュージック・ジャパン (2019-08-14)
売り上げランキング: 331

コメントを残す

メールアドレスが公開されることはありません。 * が付いている欄は必須項目です