アーサーの後悔に胸が詰まる・・・富士の樹海へやってきた男の奇跡体験物語『追憶の森』

ケン・ワタナベが出てるし観るしかないしょ!と意気込んで行ってまいりました。

追憶の森

GW最後の映画は『追憶の森』です。

あらすじ



アメリカ人男性のアーサー・ブレナンは富士の樹海『青木ヶ原』へ訪れ、そこを死に場所にしようと彷徨っていた。
森の奥深くでゆっくりと命を絶とうとする彼の目の前に、傷だらけの日本人男性——ナカムラ・タクミが現れる。
「死にたくない。家族に会いたい」と懇願するタクミを無視することができなかったアーサーは、彼と一緒に森の外へ続く道を目指した。
しかしあるはずの道は見付からない・・・歩き続ける二人は崖からの転落や突然の豪雨、凍てつく寒さに襲われ体力を消耗していった。

死にかけながら、死に場所を求めて訪れていながら、彼らは死の森の出口を目指して歩き続ける。
SPOT NOTE BLOGより)


感想


不思議なお話だった〜
最後の伏線を回収していくシーン良かったですね。

アーサーにあんなに複雑な裏事情があるとは思いませんでした。
人生に嫌気がさして樹海に死ににきたのをタクミに諭されるお話かなって思っていたので。
むしろアーサーの方がたくましくて、タクミしっかりしろ!状態でした。

そんでもってケン・ワタナベがなんか可愛く感じてしまったのは私だけ・・・?
なんだろう、ぼけっとした感じというか・・・常にヒィヒィ弱っていたからかな?

ふと思ったんですけど、アメリカの映画ってタイトルシンプルですよね。
『樹海』(ドン!)。あとは本編見て!みたいなね。よく『追憶の森』なんて美しいタイトル思いつくなあ。

ジブリのような世界観


日本の映画を意識している、ということは全くないです。
あくまでもロケ地が日本の青木ヶ原樹海だったという感じ。
樹海のせいか、ストーリーのせいか、ジブリみたいなお話だなあと思いました。

アーサーが妻を失い、最高の死に場所を求めて樹海を訪れると謎の男タクミと出会います。
タクミは血だらけ瀕死の状態になっており、彼を助けようとしているうちにアーサーも樹海に迷い込んでしまい、2人で出口を求め彷徨います。
タクミは時々不思議なことを言い、「樹海は英語で言う"煉獄"のような場所」「タマシイが彷徨っている」「白い花は霊が還る証」という言葉を何度も繰り返しアーサーに語りかけます。

タクミは途中で歩けなくなってしまい、アーサーは助けを呼んでくると言ってタクミを置いて行きます。
その後無事アーサーは山岳救助隊に助けてもらいます。
しかしタクミの姿はどこにもいない。
タクミに貸したコートの下には白い花が一輪咲いているだけなのでした。

伏線の張り方がロマンチック


この時点でお気づきだと思いますが、タクミは恐らく亡くなったアーサーの奥さんのタマシイの姿で、死のうとしていたアーサーを導いてくれたのでした。

これは日本人だから察することができるのですが、タクミは自分の話をする時に妻の名前をキイロ、娘の名前をフユ、と言い、道中ヘンゼルとグレーテルの話をアーサーにします。
その後奥さんの葬儀の回想シーンで、アーサーは「自分の妻のをことを何も知らない。好きな色も、季節も、本の名前も」と後悔するシーンがあります。
ここで日本人はうわああ〜〜と察します。
キイロは「黄色」フユは「冬」。そして最後に、開けずに樹海へ持って行った彼女に届いていた荷物の中身は「ヘンゼルとグレーテル」でした。

またこの伏線が解けたときのマシュー・マコノヒーの表情がいいんですよ〜
穏やかに、嬉しそうにニッコリ笑ってるんです。
思わずこっちも笑顔になってしまいました。

胸に突き刺さる言葉がたくさん


樹海に迷った夜、アーサーはタクミに妻の話をします。
そこでようやくアーサーは誰にも言えなかったであろう胸の内を吐露するのです。
このシーンとてもよかったなあ。
「誰でも人生で大きな転機は訪れる」「その瞬間はやってきては去ってしまい、いつの間にか忘れてしまう」「後になって気づくんだ」
この台詞はすごく胸が熱くなりました。

その後、タクミが「彼女のタマシイはいつも側にいる、闇の中でも、永遠に」と言ったのを機にアーサーは堰を切ったように泣き、謝り続けます。
最初はタクミに謝っていたのに、徐々に奥さんに謝っているように言葉を発し続けていました。
これでアーサーの罪悪感は少しは救われたのかな。

まとめ


死に向き合う、という話より、どの人にも起きる大切な瞬間を見逃さないでほしい、見逃したとしても逃げずに向き合ってほしいというメッセージを感じました。

ただタクミの、仕事に失敗して絶望して自殺しに来たという設定は、実は奥さんのタマシイの権化でしたということと整合性に欠けるかなーと思ってしまいました。
別にそれ言わなくてもよかったんじゃないか?
正体がばれないようにミスリードさせたくてそう言わせたのかな?
謎の残る部分の多い映画ですが、そういうことも考えるのは楽しいです。

樹海の景色もとても美しいので、ぜひ映画館で観て欲しいです。
ハイキングに行ってみたくなりました。ちゃんとしたコースのところをね!

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