撃つ!射る!刺す!ランボーの戦争への思いが再び暴れ出す『ランボー 怒りの脱出』

『ランボーシリーズ』第1作目の『ランボー』をようやくみた私。
寡黙だけどめっちゃ強いランボーのキャラクターと、ド派手なアクションに反して胸が苦しくなるような社会派なストーリーにすっかり魅了されました。

今日は続編の『ランボー 怒りの脱出』の感想をアップします!



この作品のタイトルを「ランボー 怒りの大脱走」だと思っていたのですが、ここにきて全く違うタイトルだということが判明しました(笑)
なぜかわからないのですが、『大脱走』という映画と混ざっていたみたいですね。

ランボー 怒りの脱走(Rambo:First Blood PartII)


監督ジョージ・P・コストマス
脚本シルヴェスター・スタローン
ジェームズ・キャメロン
出演者シルヴェスター・スタローン
ジュリア・ニクソン
スティーヴン・バーコフ
チャールズ・ネイピア
マーティン・コーブ
リチャード・クレンナ
公開1985年
製作国アメリカ合衆国





あらすじ



前回の事件により、服役中の身にあるランボー。
そこへトラウトマン大佐がやってきて、釈放と引き換えにある極秘任務について欲しいと話を持ちかけてきた。
その任務とは、ベトナムのとある村の捕虜収容所の写真を撮影してきて欲しいというものだった。

任務を受け村に辿り着くと、ベトナム戦争から10年が経ったというのに、そこにはアメリカ人が何人も捕虜として捉えられていた。
拷問を受けている1人の捕虜を見つけたランボーは、写真を撮るという任務を放棄し助けにいってしまう。

なんとか1人の捕虜を救い、助けに来た仲間のヘリに近づくも、捕虜が未だにいたという事実を隠したいマードック司令官は、ランボーと捕虜を助けることなく味方軍を退散させてしまう。
怒りに狂ったランボーは、敵の軍に捉えられながらも反旗を翻そうとする。


シルヴェスター・スタローン主演の大人気シリーズ第2作目。
シリーズの中では一番の興行収入を記録しています。

監督はジョージ・P・コストマスが務め、2人はその後『コブラ』という映画でも再びタッグを組んでいます。
ジョージ・P・コストマスはアクション映画をメインにいくつか作品を撮っているようですね。
残念ながら彼は2005年に肺がんのため、この世を去ってしまいました。

また驚くことに、脚本はシルヴェスター・スタローンと共同で、あのジェームズ・キャメロンが携わっています。
よく考えてみれば、本作の大筋はどことなく『ターミネーター』を彷彿とさせる部分がありますね。

ランボーの無茶苦茶なかっこよさに痺れる反戦映画


やっぱランボー強いっす!!
1つでも武器を持たせたら彼にかなう奴なんていないと思う・・・
私の中で最強の映画キャラクターとして君臨し始めました(笑)

前回は、派手なアクションに加え、PTSDを抱えたベトナム戦争帰りの孤独な男の心境も描いていて、思っていたよりも社会派な映画なんだなあと感心したんです。
今作も反戦をテーマにしていて、胸にグサっとくるラストは考えさせられます。

反戦というテーマと、わかりやすいストーリー展開は相変わらずに、さらにランボーにラブロマンスがあったり、アクションシーンがこれでもかというくらい盛り込まれていたりと、より大作アクション映画の仕上がりに近付いていました。

シルヴェスター・スタローンはこの頃が全盛期ですかね。
もうほんとムッキムキ
筋肉の塊ってああいう身体のこと言うんでしょうね。
身のこなしも、驚くくらい軽やかで、そのくせ敵を倒すときは容赦ない。

鑑賞後に調べていたら、アメリカでその年の最低の映画を決めるラジー賞を4部門も受賞したとあったのですが、そこまで酷いですかね?
私は親しみやすい作品の中にも、真に迫ったメッセージが感じられて好きです。

真実を隠そうとする軍と、それを暴くランボー


ベトナム戦争への批判がやまない国民の世論への対策として、軍は捕虜がいないことを証明するために写真を必要としました。
ところが捕虜が収容されているところはソ連の支配下で危険な場所。
そこでランボーに白羽の矢が立ったのです。

ランボーは恩人であるトラウトマン大佐の頼みということで任務を引き受けますが、ところがどっこい、彼が現地に潜入すると、なんといないはずだった捕虜が捉えられていたことが発覚したのです!
みつかる予定ではなかった捕虜がみつかってしまい、さらなる国民の批判と、捕虜奪還のために起こるであろう新たな戦争とそれにかかる費用を恐れた軍が隠蔽を計ろうとします。

しかしそんなことは許されることではなく、ランボーによってしっかり成敗されてしまうのでした。

起承転結のはっきりした勧善懲悪を描いた映画ですね。
『水戸黄門』などの時代劇が好きな私にとっては、たまらない題材です。

良い面だけみせて、都合の悪い部分は決してみせない。
これはどんな世界でもよくあることだと思います。
現実の世界でもランボーのように成敗できればいいものの、それができないのが現実・・・
そんなうまくいかない現実世界でのモヤモヤを、本作では代わりに昇華させてくれます。

ただランボーにとっては、勧善懲悪などといった正義の気持ちではなく、ただベトナム戦争で国のために力を尽くした自分たちを認めて欲しい、その思いだけがずっと心の中に残っていたからこその行動だったんだと思います。

最後の「俺たちが国を愛するように、国も俺たちを愛して欲しい」というセリフに彼の気持ちの全てが詰まっているような気がします。
これはとてもいいシーンで、胸にグッときました。

それにしてもトラウトマン大佐って意外とずるいやつですよね(笑)
そもそも今回の任務を与えたのも彼だし、情に厚いと見せかけて、実はランボーのこと自分が育てた殺戮兵士みたいに思っている部分はありますよね。

前作よりさらに強くなったランボー


服役中にもかかわらず、なぜ前回より強くなっているんだよおいおい!
相変わらず筋肉が詰まった傷だらけの上半身は、みただけで逃げ出したくなる。
静かに敵へ近づき、一瞬で仕留める腕は相変わらずです。

そんな無敵の男・ランボーに訪れるラブロマンス
最近の映画って、主人公とヒロインがいい感じになってもくっつかないで終わることが多いので、久々にベタな感じの演出がみれて楽しかったです。

ランボーを村まで案内してくれる女性・コーがラブロマンスのお相手。
最初はなんとも思っていなかったのに、吊り橋効果か、徐々に惹かれあっていく2人。
コーは一度はランボーと別れたものの、再び村に潜入し、捉えられたランボーを助けてくれるのです。

2人は必死に敵軍の追っ手から逃げながらも、コーはランボーに一緒にアメリカに行きたいと打ち明けます。
それフラグ・・・この任務が終わったらアメリカに連れて行って、なんて・・・
死ぬ気満々じゃないか!

案の定コーは追っ手に殺されしまうのですが、そのシーンもとても印象出来でした。
ランボーは彼女がつけていたペンダントを自分の首に結び、頭につけていたバンドをキュッと結び直し、再び孤独な一匹狼へと戻るのです。

からのランボーの覚醒っぷりよ。
ああ血祭りってこれかあ〜と思うほどの激しい戦闘シーンが続きます。
彼女を殺した敵の軍人を殺すときのシーンなんか、もういろんなボルテージが高まっているのを感じながら観てましたよ。
昔の映画って、大切な女性が殺されてしまった瞬間強くなる、みたいな展開よくありましたよね。

覚醒しきったランボーは、止まることを知りません!
次々と村の軍を銃や弓で撃ち殺し、銃がなきゃナイフで刺す。

こんなに主人公に安心感を持って観られる映画も少ない気がします。
むしろ敵軍に対してハラハラしてしまいます。
逃げて!そっちはランボーがいるから!なんて言いたくなります(笑)

そもそもランボーの反撃が始まるシーンも、最高にクレイジーでかっこいいんですよ。
ソ連に捉えられてしまったランボーは、無線を送れと言われ、基地に連絡を取ります。
そして繋がったマードック司令官へ一言。

「I'm coming to get you.(命をもらいにいくぜ)」

クーッ!きたきたきたー!
我らがランボーさん、怒涛の反撃開始です!
雷が轟いたと同時に、マイクを思い切り敵に振りかざして大暴れ。
ここで一気に私のボルテージが最大限にまで引き上げられました。

そこからはもう興奮が収まらない!

コーとの悲しい別れを途中に挟みますが、それでもランボーは敵を容赦なく倒していき、捕虜となっていた兵士たちを連れて奪い取ったヘリコプターで基地へと帰ってきます。

そして燃え上がるクライマックス。

基地へ戻ってきたランボーが、マードック司令官を追い詰めます。
ぐちぐち行っているマードック司令官もここまでか、と思ったら、ランボーはナイフを彼の顔のそばへ突き立て、こういうのです。

「Mission accomplished.(任務完了しました)」

ただ、この一言。
ああ~シビれた、シビれました。
Missionとaccomplishedのセリフの間にタメがあるんですが、その間が絶妙で好きです。

実は私の大好きな映画『ミッション:インポッシブル ゴーストプロコトル』では、このセリフがオマージュとして使われているシーンがあって、ようやくその元ネタをみることができました。

この後のトラウトマン大佐とのやりとりに、ランボーの成長がみられるのも良かったです。
前作では子どものように恨みつらみをわめき立てているだけだったランボーが、ただ静かに、思いの丈を語り、トラウトマン大佐の元を去っていくのです。

「Day by day.(日々を生きていく)」

捕虜を助けられたことが、戦争によって生まれた辛く苦しい彼の心を少しだけ前向きにさせたのかもしれませんね。

シルヴェスター・スタローンの驚異的な身体能力


一体どうトレーニングしたらそんなにムッキムキになるんだろうと、問いたくなるほどの筋肉に驚きます。
道で会ったら白目向いてしまうわ・・・

とにかく上半身全部が意味のわからない成長を遂げています。
筋肉の部位に詳しくないのですが、もう全部の筋肉が発達しきっているに違いありません(笑)
綺麗な体型ですよね。細マッチョとゴリマッチョの中間という感じ。
やりすぎてないちょうどいい仕上げ具合が好きです。

ぼんやりして眠そうな顔しているのに、いざ敵に立ち向かうと一瞬でその顔つきが変わるのもすごいですよね。
弓を撃つ瞬間とか、急に目がらんらんし始めるんですよ。
あれは確実に1人か2人やってますよ。

よくシルヴェスター・スタローンは、彼の演技力について話題になることが多いですが、実際どうかと言われると、よくわかんないのが正直なところです。
ほとんど喋りませんし、喋ったとしても一言二言ですからね。
でもいい意味で、演じている感じがないのが、さらに作品がリアルに感じられる要素になっているような気もしますね。

この泥臭さはCGでは表現できない


昨今の映画において、CGはなくてはならない存在だし、いよいよ映像表現において現実との境目がなくなりつつありますが、本作を観ると、CGがない映画にはないなりの良さがあるなあと改めて感じさせてくれます。

『ランボーシリーズ』においては、とにかく役者が身体を張りすぎている!!
そしてお腹いっぱいになるほどの爆発シーンが、作品をさらに盛り上げています。

劇中のシーンはほとんどジャングルだし、ジャングルを抜けたと思った泥まみれの川だったりと、よくもまあこんな場所見つけたなあと思うくらいサバイバルしています。

身体張っている筆頭が、もちろんシルヴェスター・スタローンなのですが、薄暗い森の中を駆け回ったり、泥水の中を進んだり、時には泥まみれになって敵に襲いかかったりと、こりゃ大変な撮影だったろうなあと感じずにはいられません。

拷問シーンでは、ヒルに食われているシーンがあるのですが、このヒルがなんと本物!!
ま、まじかい!シルヴェスター・スタローン体張りすぎ!!
今の役者でここまでやっている人みたことない気がします・・・

爆発シーンはおそらく当時かなりお金のかかるシーンだったに違いないのですが、もう構わないからとりあえず爆破しとけ!みたいなくらいいろんなものが爆発しています。
みているとそのうち、そろそろくるかな?と逆に爆破シーンを期待してしまうんですよね(笑)

良かった点


・爽快な勧善懲悪
・身体を張ったアクションシーン


勧善懲悪をベースにしたストーリー展開は起承転結もわかりやすく、時代劇好きな人は絶対ハマりますよ〜
そこまでやるか!?というシルヴェスター・スタローンのアクションにも脱帽です。

悪かった点


・特になし

古臭い映画ですが、良いも悪いも昔の映画なので仕方ありませんね。

まとめ


前作よりさらにパワーアップした2作目。
悪い奴はあぶり出す、そして容赦なく殺す、という潔さは、観ていてスッキリしますよ。

ランボーの無鉄砲で向こう見ずなアクションも、もっとやってくれ!とクセになること間違いなし。

ちょっと人生に疲れた時に観たくなる映画です。

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