突如瞬間移動の能力に目覚めた男の運命とは。世界中を駆け巡るアクションシーンが印象的!『ジャンパー』

ちょっと昔の映画で、面白いアクション映画があるとオススメされ『ジャンパー』という作品をレンタルしてみました!



なんと主役はヘイデン・クリステンセン
しかも敵役にはサミュエル・L・ジャクソンということで、がぜん期待度が高まります。

ジャンパー(Jumper)


監督ダグ・リーマン
脚本サイモン・キンバーグ
デヴィッド・S・ゴイヤー
出演者ヘイデン・クリステンセン
ジェイミー・ベル
レイチェル・ビルソン
マイケル・ルーカー
アナソフィア・ロブ
マックス・シエリオット
ダイアン・レイン
サミュエル・L・ジャクソン
公開2008年
製作国アメリカ合衆国


あらすじ



ミシガン州の高校生デヴィッド(ヘイデン・クリステンセン)は、自分にテレポート能力があることを発見。
母が家を出て以来、人が変わった父との生活にうんざりしていたデヴィッドはニューヨークへと向かい、瞬間移動した銀行の金庫室で大金をせしめる。
しかし、そんな彼を謎の男ローランド(サミュエル・L・ジャクソン)がつけ狙い・・・(シネマトゥデイより)


本作は1992年出版の、スティーヴン・グールドによるSF小説『ジャンパー』が原作となっています。

監督は『ボーン・アイデンティティー』『Mr.&Mrs.スミス』などのアクション映画を手がけた、ダグ・リーマンが務めています。
スピード感のある接近戦や、シンプルなのに引き込まれるアクションシーンなどが見所ですね。

瞬間移動してみたくなる!世界中を駆け巡るアクションは爽快


瞬間移動のモーションかっこいいー!
ああいうのみちゃうと自分も瞬間移動の能力が欲しくなっちゃいますね。

瞬間移動の能力を使ったアクションがまたかっこいいんですよ。
次々に画面が切り替わるスピード感のあるアクションシーンは、ダグ・リーマンらしくていいですね。

瞬間移動ができる人間のことを「ジャンパー」というのですが、主人公のデヴィッドだけでなく他にもグリフィンというジャンパーがいて、2人のファイトシーンはすごく面白かったです。
殴り合いながら世界中のいろんなところに飛んでいくんですよ。

エジプトで追いかけっこしていたと思ったら、いきなりローマに飛んだり、突進した瞬間にチェチェンに吹っ飛んでいったりと画面の切り替わりが面白かったです。
世界中を巡りながらのアクションは壮大でしたね。

その分ストーリーがしっちゃかめっちゃかまとまりがなかったのがとても残念でした。
色々なネタを散らばせているのに、なんだかどれも中途半端な感じで終わってしまった感じでしたね。
デヴィッドのキャラクターも、なかなかのクズ主人公でいまいち感情移入しづらいところもありました。
もう少し話の要素を削って、その分一つ一つしっかり踏み込んで描いた方がよかったのではないかなあと思いました。

ストーリーは若干散らばり気味


序盤のうちはサスペンスチックなSFドラマになっていくのかな?と思いきや、突然後半からアクションシーンがメインになっていくストーリー展開になっています。

瞬間移動の能力を持った「ジャンパー」vs彼らを邪魔者扱いし粛清している集団「パラディン」の戦いを描きたかったのか、「ジャンパー」という存在について描きたかったのか、デヴィッドという人間について描きたかったのか、どれも中途半端なのが混乱を招いていました。

いろんな餌を撒いて追いて、撒きっぱなしな脚本なのが残念です。
せっかくアクションシーンがよくできているのにな〜

「ジャンパー」と「パラディン」の決着は、結局つかずに終わってしまいます。
劇中には「ジャンパー」という能力は中世の頃から存在して、それを「パラディン」という集団が壊滅させようとしているという話もあるのですが、それ以上「ジャンパー」と「パラディン」の歴史について語られることはなく、疑問が募るばかりです。
じゃあなぜ「ジャンパー」という存在が生まれたのか?
そもそもどうしてそんな存在がこの世にいるのか?

デヴィッドが、なぜジャンパーに目覚めたのかわからずに終わるのも謎ですね。
デヴィッドという人間に触れずにストーリーが進むのならそれでいいのですが、中途半端に彼の過去がストーリーに絡んでしまっているのが問題なのです。
彼の母親は5歳の時に突然家を出ていってしまったのですが、それは彼の母親が「パラディン」の一員なのにも関わらず、デヴィッドに「ジャンパー」の能力があることが判明してしまったからでした。

それって結構デヴィッドにとっては自分を形成する重要なポイントだと思うのですが、母親が彼の前に登場するシーンも突然で驚きます。
え?まじ?幻想ではなくご本人?というくらいいきなり現れます。
そしてラストも何か一悶着あるのかと思えば、ただ会っておしまい。
相対する存在にある2人なのだから、そこはもっと面白い展開にできたのでは?

確実に面白くなる要素がいっぱいあったのに、どれもまとまりがなく最終的にアクションに逃げてしまったという印象があります。
続編を作りたかったのかもれないけど、色んなものを混ぜすぎちゃいましたね。

大体主人公のせい


ストーリーをしっちゃかめっちゃかにしているのは主人公も負けてないぞ!
本作の主人公・デヴィッドは、なかなかの残念主人公です。

ジャンパーという能力に目覚めてから、彼は家を飛び出しニューヨークで悠々自適に暮らしていたデヴィッドですが、突如「パラディン」の1人であるローランドに見つかってから日常が激変します。

なるほど〜これからデヴィッドとローランドの追いかけっこが始まるのか!と思いきや、なぜか故郷に帰るデヴィッド。
何してんの?逃げないの?と思っていたら、デヴィッドはまさかの初恋の女の子・ミリーのところへ向かいます。
そしてミリーをローマの旅行へと誘います。
いやそんな余裕ないのでは!?逃げろ!という私の心配をよそに、デヴィッドはミリーとローマでイチャイチャ。
ミリーもミリーで、10年以上会っていなかった同級生といきなり旅行に行って、ハッスルしてしまうのすごいなあと思いました(笑)

もちろんローランドにみつかりミリーも争いに巻き込まれていきます。
ミリーかわいそう。

さらにデヴィッドの存在に気づき、助言をしてくれたグリフィンとも馬が合わず揉めてばかり。
一時はチームを組んで2人でローランドを倒そうと協力体制に入ったかと思いきや、結局ミリーのためにグリフィンと仲違いし、バラバラになってしまう始末。

こっ、こいつ・・・ダメダメじゃないか!
最後なんかいい感じに締めました!みたいな終わり方だけど、だいたいデヴィッドが状況をややこしくしてるんじゃないか!
久しぶりにダメなタイプの主人公に出会ってしまいました。
ミリーもそんな男でいいのでしょうか。

主役を始め豪華なキャスト


驚くくらいに本作のキャストが豪華なんですよ。

主役のデヴィッド役にはヘイデン・クリステンセン
『スター・ウォーズシリーズ』のアナキン・スカイウォーカー役で超有名な彼。
髪型が違うだけで一気に雰囲気変わりますね。
演技は可もなく不可もなく、普通といったところでしょうか。
困り眉が可愛かったですが、いかんせん残念主人公なのであまりいいイメージが持てませんでした(笑)

デヴィッドに巻き込まれるガールフレンドのミリー役は、レイチェル・ビルソン
アメリカのドラマに出ていることが多いみたいですね。
この作品がきっかけで、ヘイデン・クリステンと交際がスタートし、現在2人の間にはお子さんがいるんだそうです。

デヴィッドと同じ「ジャンパー」の能力をもつグリフィン役にはジェイミー・ベル
スクリーンデビュー作の『リトル・ダンサー』で15歳ながら、一気に世界中にその名が知られるようになりました。
最近だと『ファンタスティック・フォー』にも出ていたようですね。

飄々とした感じのキャラクターが良かったですね〜
私は彼に肩もって観ていたので、最後のシーンはあんな感じになってしまって残念でした。

そしてデヴィッドやグリフィンを追いかけているローランド役には、我らが大将サミュエル・L・ジャクソン
彼らしい悪役で最高でした。
サミュエル・L・ジャクソンって、独特の睨みが好きです。
あの、絶対殺すぞお前、地の底から張ってでも追い詰めてやる・・・みたいなしつこさがたまりませんね。

瞬間移動能力を活かしたアクション


さて散々ストーリーにケチつけましたが、アクションはめっちゃくちゃ面白かった!!
アクションシーンだけだったらかなり点数高いです。

ファイトシーンはどのシーンでも、スピード感があり、視点が目まぐるしく変わる勢いに飲まれそうになりました。
特に後半はほぼアクションシーンで進むので、かなり楽しいです。

また瞬間移動という能力の利点がうまく生かされているのも、独自の演出でいいなと思いました。
エジブトで殴り合ってたら、いきなりローマに飛んだり、かと思いきやアメリカに戻り、最終的にグランドキャニオンに吹っ飛ばされたりと、世界一周したような気分になれて面白かったです。

世界中を飛び回る本作は、ロンドン、ニューヨーク、エジプトなど様々な場所で撮影され、なんと東京でのシーンもあります。
結構東京のシーンが多くてテンション上がりました!
デヴィッドとグリフィンがエジプトの隠れ家から銀座の地下鉄にジャンプするのですが、地下鉄をあがったら目の前が渋谷のスクランブル交差点で笑いました。
最初瞬間移動したのかと思ったのですが、そのあと銀座のベンツのショールームに切り替わるし、これは有名スポットを入れておきたかったのかなという大人の事情を感じました(笑)

ショールームで拝借したベンツを、瞬間移動させながら爆走するシーンも爽快感があって良かったです。
動くものなら一緒に瞬間移動できるという設定なのですが、もはやチート並みの能力ですよね。

CGに関しても、そこまでCGを全面に押し出してなくて良かったです。
2000年代後半のCGって、やりすぎていないのがいいですね。
今の作品ってCGすごいんですけど、すごすぎてなんかお腹いっぱいに感じる時があるですよね。

良かった点


・瞬間移動を利用したアクションシーン

瞬間移動しながら世界中でボカスカやっているのは、あまり他の作品にない演出で面白かったです。

悪かった点


・ドラマ部分が中途半端

アクションが良かっただけに、脚本をもっと頑張れなかったのかな〜
面白い要素を詰め込んでまとまらなくなって匙を投げてしまった感じがあります。

まとめ


アクションが面白かっただけに、本当に脚本がイマイチなのが悔やまれますね!

こんな設定も面白い!これも面白いよ!と色んなネタを詰め込みすぎてしまってパンクして、アクション頼みになってしまったのかなあと思います。
残念ながら続編の予定は全くないようなので、諦めるしかないですね〜

瞬間移動しながらのアクションシーンは、よくできているし、東京のシーンもあるので、気になった方はアクションと東京目当てにぜひ観てみてください。

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