死んだ男の記憶を別の男に埋め込む!?豪華な出演陣にも魅了される『クリミナル 2つの記憶を持つ男』

ちらっと見かけたポスターに並ぶ出演者の豪華っぷりに惹かれ、『クリミナル 2つの記憶を持つ男』を観に行ってきました!



クリミナル 2つの記憶を持つ男(Criminal)


監督アリエル・ヴロメン
脚本ダグラス・クック
デヴィッド・ワイズバーグ
出演者ケビン・コスナー
ゲイリー・オールドマン
トミー・リー・ジョーンズ
ガル・ガドット
ライアン・レイノルズ
公開2016年
製作国アメリカ合衆国
イギリス


あらすじ



CIAロンドン支局のエージェント、ビル・ポープ(ライアン・レイノルズ)が、極秘任務の最中に非業の死を遂げた。
それを知った支局長のクウェイカー(ゲイリー・オールドマン)は動揺を隠せない。
ビルは米軍のあらゆる兵器を思うがままに遠隔操作し、核ミサイルさえも発射できるプログラムを持つ謎のハッカー、ダッチマン(マイケル・ピット)の居場所を知る唯一の人物だったのだ。
世界の秩序を守るために何としてもダッチマンを捜し出し、恐るべきプログラムを回収する必要に迫られたクウェイカーは、記憶の移植実験を研究中の脳外科医フランクス(トミー・リー・ジョーンズ)に協力を要請する。

フランクスがビルの記憶を移植する相手に選んだのは、アメリカ国内で収監中の死刑囚ジェリコ・スチュワート(ケヴィン・コスナー)。
幼い頃、父親の虐待によって脳の一部を損傷したジェリコは、他者への思いやりや罪悪感といったあらゆる感情を失っており、彼の未発達の脳は新たな記憶を植え付けるのにうってつけだった。
イギリスの空軍基地へ身柄を移されたジェリコは、そこでフランクスの手術を受け、死亡したビルの脳神経細胞を移植される。(公式サイトより)


監督はアリエル・ヴロメン
多くの映画やドキュメンタリー作品を手がけ、2012年には『THE ICEMAN 氷の処刑人』にて評価される。

主演はケビン・コスナー
彼と言えば『ボディガード』『JFK』『ダンス・ウィズ・ウルブス』で有名でしょうか。
『ダンス・ウィズ・ウルブス』では主演と監督を兼任しており、第63回アカデミー賞にて作品賞を受賞しています。

設定は面白いけども・・・


死んだ男の記憶を別の男の記憶に埋め込むという設定は面白かった!
でもストーリー展開が読めすぎて、脚本に関しては何か物足りなさを感じてしまいました。
こうなるんだろうな〜あ、やっぱり(笑)といったふうに進んでいくから、終始落ち着いた気持ちで鑑賞しました。
特にラストのハイムダールとの決着がつくシーンは、もう飛行場にUSBを持っていくという時点でお察しでしたね。
あのオチ、『REDリターンズ』で観てしまったんだよなあ〜

その反面、主役のジェリコ・スチュワートという人間にしっかり踏み込んで描かれていたのはとても良かったです。
最初は心無い危険な凶悪犯だった彼が、埋め込まれた別の人間の記憶に人生が侵食され変化していく姿はどこか切なく、でも彼を応援したくなる気持ちにさせられました。

そして豪華な出演者たち。彼らの演技を見ているのは楽しかった!
主演のケビン・コスナーを始め、ゲイリー・オールドマントミー・リー・ジョーンズガル・ガドットライアンレイノルズ・・・と、往年の演技派俳優から、今をときめくスターまで、豪華絢爛な顔ぶれ。
役者に興味のある方はみていてたまらないのではないでしょうか。

死んだ男の記憶を埋め込まれた男の運命はいかに


アメリカのすべての情報を引き出せるプログラムを生み出したハッカーを巡って、CIAの職員とテロリストが攻防戦を繰り広げていた。
そのハッカーの居場所を知る唯一のCIA職員ビル・ポープが、テロリストのハイムダールに捕らえられてしまい、居場所をいうことなく殺されてしまう。
ハッカーの居場所を知るために、CIAは脳の移植施術を研究しているフランクス博士を呼び出し、ビルの脳細胞神経の移植をするよう働きかける。
フランクス博士は脳移植の対象として、幼い頃に虐待を受けたせいで脳に怪我を負っている死刑囚ジェリコ・スチュワートを選び、ジェリコにビルの脳神経細胞を移植する手術を成功させる。

ジェリコは脳に損傷を負っていたせいで社会の常識や秩序に対する認識が全くなく、子どもじみた感覚をもっており、病院を抜け出して脱走劇を図ろうとする。
ところが、移植されたビルの脳細胞が徐々にジェリコの脳細胞にシンクロし始め、ジェリコの脳にはビルの記憶が断片的に浮かび上がってくる。

いつしかジェリコにはビルの記憶や感情が生まれ始め、彼は戸惑い葛藤しながらも人として生まれ変わろうとし始める
てゆく。

ストーリーは、スパイとテロリストの争いをベースに起きるクライムサスペンス
脳神経細胞を移植して別の人間として生まれ変わる、その男はどんな感情を抱き、どう変わっていくのか。
ジェリコの心の動きの変化も、タイムリミットがある中でもしっかり描かれているのでそこも注目しながら見るとより本編を楽しめると思います。

凶悪犯がやがて、もう1人の男の人生を生きる


死んだ人の脳を別の人間に移し替える、というのが本作の最大の面白いポイントですね。
まずジェリコという人間はどういう人なのかというのが描かれます。
脳細胞神経を移植された当初は、ジェリコはビルの記憶がシンクロされておらず、心がなく、常識もわからない暴力的な死刑囚である姿が我々に強く印象付けられます。
病院を無理やり抜け出したり、車は盗むわ無銭飲食はするわ平気で人は殴るわと、観客側は「えっこわすぎ!こんな奴が果たしてまともになるのか!?」とかなり不安になります(笑)

そんなジェリコの心を変えていくきっかけとなるのが、ビルの奥さんであるジルと娘のエマとの出会い。
ビルの断片的な記憶が徐々にジェリコの脳に染み込んできていて、無意識に彼はビルの自宅へ向かい2人と出会います。
この辺りから徐々にジェリコがまともな男になり始めていくので、おっ!となるんですよね。
きつい目つきや強張った表情もなんとなく柔らかくなってきている・・・
やはり家族やこどもとの交流というのは、人の心を変えていくのだなあとしみじみ。

気がつけばあんなに不安感を抱いていたジェリコに対して、頼もしいなとか彼ならやってくれるだろう、といったプラスなイメージを抱くようになっていました。

ラスト、完全にビルの記憶を思い出した、という終わりなのですが、じゃあジェリコのいままでの記憶はどうなったのでしょうか。
私はジェリコの記憶は残っていて、ジェリコの記憶にビルの記憶が重なって新しい人格が生まれたのではないかなあと思っています。
ジェリコはビルの記憶が生まれることに関してそこまで激しい葛藤をしないんですよね。
その部分の葛藤をもっと深く掘り下げたら面白いのにな〜

ケビン・コスナーの徐々に人格を変えていく演技に注目!


最初はコイツ完全にやべえよ!と思っていたジェリコが、徐々になんとも頼もしい男になっていく姿を見事に演じきったケビン・コスナー。素晴らしい。

乱暴で、目つきが虚ろで、汚い言葉ばかり履いていた序盤から、気がつけばまともな人間になっていて、むしろすごい優秀なCIA職員になっている!
自然に変わっていく目つきや表情、話し方を演じていてすごいです。
この瞬間に変わった!というのを感じさせないのも見事。

豪華出演者の演技を堪能しよう


本作は出演者の豪華さに惹かれたという方も多いのではないでしょうか。
私もその中の1人で、彼らの演技を存分に堪能しました。

ケビン・コスナーのクズ野郎からまともになっていく様や、ゲイリー・オーリドマンがやっぱりどこか嫌な奴だったり、トミー・リー・ジョーンズがわりかし情緒のあるキャラだったり、どの出演者も興味深いキャラクターで面白かったです。

若手で注目するとしたら、やっぱりライアン・レイノルズでしょう。
最初に出てきて死んでしまうので出番は少ないのですが、やっぱり存在感ありますね。
デッド・プール』とは180度違った、シリアスなキャラクターを演じていました。
ちなみに奥さん役のガル・ガドットワンダーウーマンの人。
アメコミ映画好きだけ興奮するちょっとした夢の共演でした(笑)

そういえば個人的にああ!となったのがアリス・イブ
彼女どこかで見たことあるんだよな〜と思っていたら、やっぱり出会ってました。
『スター・トレック・イントゥ・ダークネス』でキャロル・マーカス博士を演じていましたね〜!
本作では落ち着いた優秀なCIA職員を演じていました。
『スター・トレック・イントゥ・ダークネス』でも優秀な博士を演じていたし、世間的にはインテリキャラのイメージがあるのかな?

良かった点


・出演者が豪華
・ケビン・コスナーの演技がいい


映像よりも、キャラクターや演じている役者に注目して楽しめました。

悪かった点


・脚本のひねりが物足りない

せっかくジェリコという人間にフォーカスをあてて描いているのに、割とあっさりビルの記憶や人格を受け入れてしまったのはなんだか惜しい気が。
物語の設定はとても面白い分、オチやストーリー展開の先が読めてしまったのも残念。

まとめ


脳細胞神経の移植をして、新たな人間として生まれ変わるという設定が面白い。
移植された人間はどんな風に変わっていくのか、その過程をみられるのも楽しかったですね。

主人公のキャラクターや、豪華な役者たちの演技に注目して鑑賞して欲しい作品です。

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