トムが死んだり生き返ったり。タイムループで勝利をつかむ。日本原作のハリウッド大作『オール・ユー・ニード・イズ・キル』

8月26日、9月2日の金曜ロードショーは「トムクルーズ祭り」!いやっほーい!!
『オブリビオン』、『オール・ユー・ニード・イズ・キル』を2週連続で放送予定です。

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『オブリビオン』は先日記事を書きましたので、今回は『オール・ユー・ニード・イズ・キル』の感想を書きたいと思います。



あらすじ



近未来の地球。侵略者の激しい攻撃に、人類の軍事力ではもはや太刀打ちできなくなっていた。
対侵略者の任務に就いたウィリアム・ケイジ少佐(トム・クルーズ)は、戦闘によって亡くなる。しかし、タイムループの世界にとらわれ、戦闘と死を繰り返す。
そんな中、特殊部隊の軍人リタ・ヴラタスキ(エミリー・ブラント)と出会ったケイジは、彼女と一緒に何度も戦闘と死を繰り返しながら戦闘技術を向上させ・・・(シネマトゥデイより)


原作は桜坂洋のSFライトノベル『All You Need Is Kill』。日本の作品がハリウッドで実写化、おまけに主演はあのトム・クルーズ、ということで当時はかなり話題になりましたね。
そして監督はダグ・リーマン。代表作には『ボーン・アイデンティティー』や『Mr.&Mrs.スミス』などがあり、リアルで無骨なアクション映画を生み出しています。
ちなみに脚本にはクリストファー・マッカリーも参加しており、この共演がきっかけで、クリスはのちに『ミッション:インポッシブル ローグネイション』の監督を務めることになります。

感想


複雑だが、面白い!
タイムループものの映画はたくさんありますが、SFアクションというジャンルって今までありましたかね?
私は初めて観たので新鮮な気持ちで鑑賞しました。

これを初めて映画館で観た時はちょっと情報量が足りなく感じたんですよね。ストーリーが全くわからないということはありませんが、ラノベのSFが原作というだけあって、初見だと細かい点まで理解するのは難しいかも
特に字幕だと限られた文字数の中で情報を伝えてくるので、物語の行間を読むのがあまり得意でないと、すべての設定までを理解するのは難しいように感じます。

ラストは日本の小説が原作というだけあって、物語のその先を考えたくなるような情緒ある終わり方になっています。日本の作品とハリウッド映画がうまく折衷しているなあと感心しました。
そう、ハリウッド映画というだけあって、撮影はすごく大掛かりに感じました。
ちょうどこの前『ジャングル・ブック』を見て、ハイレベルなCGに感動しましたが、やっぱり大道具を使ったド派手な演出やアクションの映画もいいですね。

タイムループを繰り返しギタイを倒す。ね、シンプルでしょ?


感想で話が複雑!と書きましたが、全体の流れは至ってわかりやすいのでご心配なさらず。

人類はギタイというエイリアンとの死闘を繰り広げていた。軍の広報官として働くウィリアム少佐はある出来事がきっかけで戦地の最前線に送られてしまう。
そして何のレクチャーも受けずに戦地に立つが、あっけなくギタイとともに自爆してしまう。
その殺したギタイには人類を倒すためのタイムループの力を備えていて、その体液を浴びた少佐はタイムループの力を持つようになる。
こうしてギタイたちの親玉を倒すために少佐は何度も死ぬことを繰り返すのです。

いや〜途中観ていてきついなあと感じてしまいました(笑)
私にはできない!何百回、何万回と同じ2日間を繰り返し、しかもいつ終わりが来るのかもわからない。だからこそ最後にギタイを倒した時は達成感に包まれました。

全編を通してアクションシーンが多く、難しい御託はないのが特徴ですかね。
SFアクションに良くある、こうしたら敵を倒せるぞ!というオタク博士の説明がちょっと複雑な内容で、かつ一度しか説明がないというシンプルさが、逆にストーリーを理解するのに難解さをもたせているのかもしれません。
同じシーンを何度も繰り返しているということはなく、必ずちょっとした変化があるので先の展開が気になります。その変化も希望のあるような変化なので、なんとかなるんじゃないかという期待感が膨らみます。
見た目は重苦しく感じますが、望みの持てるストーリー運びに爽快な気持ちさえ抱きます。

そしてラストはギタイは死滅し、みんな生き返ってハッピーエンドというオチなのですが、ここがよくわからないという方が多いようです。
私はギタイが死んだから元の世界線に戻ったんだとばかり思っていましたが、どうやらギタイを殺した時に再びタイムループ機能を持つ青い体液を浴びたから、というのが一般的な見解のようですね。え??浴びてた?

トム・クルーズのイメージを覆すような新鮮な主人公


当時はトムが出てればとりあえず見るわ!というしょうもない理由で観に行きましたが、今作の主人公はトムらしくないキャラクターで目新しく感じました。

ウィリアム少佐はわが身大事で、戦線に取材に行くのすら嫌!僕戦ったことないから嫌ー!!という理由で将軍を脅すというちょっとずるい奴(笑)
そんなんなので、序盤に戦前に送り込まれた時の情けなさといったら可愛らしさすら感じました。
しかしループを繰り返し、自身の置かれている状況を理解し始めると徐々にたくましくなっていくのです。
その辺の演技はさすがでしたね。自分しかギタイを倒すことができないと知るや否や、突如生き生きとしたたくましい瞳を宿すのです。

いつも超人や特別な人間を演じることの多い彼の中でも人間味のある珍しいキャラクターでしたね。
そして私、トムは短髪の方が好きです・・・
 

CGはほとんどなし!リアルな作品作り


トム作品らしく、本作もCGはほとんどなしで、大規模なセットを作り、そこで撮影が行われました。
キャラたちが戦闘中に来ているスーツはCGではなく本物。役者たちは実際に重たいスーツを着てアクションに挑戦しており、その重さはなんと約40kg!!付属品も合わせると55kgほどになるとか。
そんなもの背負って走ったり飛んだりしてたんですね・・・役者って凄い。
もちろん全キャストのスーツは一つ一つ手作りで、かなりの気合の入りよう。
リタ役のエミリー・ブラントは、「このスーツを着るために体を鍛えたわ」と発言しています。

作中のロンドンでの英国空軍ヘリコプターを着陸させるシーンは、実際にロンドンのトラファルガー広場を封鎖して撮影に挑むというガチっぷり。ロンドンもよくオッケーしたなあ。
3時間という猶予の中で、リハもできない。監督やスタッフたちは入念な準備をして撮影に臨んだそう。
シーン自体は派手というわけではありませんが、そうしたスタッフたちの努力があってのシーンだと思うと全ての場面において目が離せなくなりますね。

まとめ


一見複雑に感じるストーリーですが、だからこそ2度3度と観て新しい発見をしてほしいです。
リアルな人間味のある主人公にも惹かれますし、派手なアクションシーンも見所です。

また原作の小説に加え、『デスノート』などで有名な小畑健さんが作画を担当したコミカライズ作品も出ているので、こちらも合わせて読んでみるのもオススメです!

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